Graphics::TBitmap の破棄時の処理について

Question

C++builder6というレガシーな開発環境を利用してWindowsアプリケーションの作成を行っています。
私が行っている作業は既存のソースコードに対し機能追加を行うというもので、当該アプリケーションは約10年継続しており、開発環境もバージョンアップせずそのままの使っているプロジェクトに途中参加した形になります。

現在アプリケーションにメモリリークの疑いがあり調査をしています。
当該アプリケーションはビットマップを扱うのですが、そこに問題がないか自身が持てないでいます。

処理としては
Graphics::TBitmap *bmp
で宣言した後
bmp = new Graphics::TBitmap();
で生成しています。

目的の処理を行った後
delete bmp;
bmp = NULL;
のように破棄しているのですが、ネットを検索するとサンプルとして
bmp->Free()
としている所が散見されました。
生成～破棄までは1つの関数内で完結しています。

破棄の処理としてはどちらが正しいでしょうか？

古いためかネット検索でも目的の情報がなかなか見つからず
ご存知の方がいらっしゃいましたらご教授願えませんでしょうか。

Answer 1

この Graphics::TBitmap は C++ Builder のクラスライブラリ（VCL）が独自で定義しているクラスで、直接 Windows GDI オブジェクトである Windows::TBitmap とは異なります。

VCL は割ときちんとデストラクタで処理するので delete で問題無いかと思いますが、Windows::TBitmap だと後始末がいろいろあったりするので、デストラクタではなく Free を呼び出さねばならない、とかだったような。
最終的には Graphics::TBitmap のデストラクタと free() の実装を見ないと判断できないですが。

※この GDI オブジェクトが出てくると、最新の VC# であっても明示的な解放動作が必要になります、余談ですが。

Comments

[t_obara]

補足です。
http://docwiki.embarcadero.com/Libraries/Seattle/ja/Vcl.Graphics.TBitmap
上記及びサンプルを見る限り、回答されている通りdeleteのみで良さそうです。ハンドルコピーに関する記載からもリソース管理はきちんとしていそうな雰囲気ですね。

余談への補足として、以下URLを貼っておきます。
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dd744766(v=vs.85).aspx

[juam]

tacsheaven様

ご回答ありがとうございました。
公式のサンプルで例外発生時のdeleteしているということはFree()は特に必要なさそうだということがわかりました。

補足についてもありがとうございます。
勉強になります。

Answer 2

こんにちは。

bmp=new Graphics::TBitmap;で獲得したポインタはdelete bmp;しないとリークする筈です。
bmp->free()しただけでは、Graphics::TBitmapのインスタンス(*bmp)は解放されませんので。

公式サイトもビットマップへの描画のようにnew→deleteしてました。

Comments

[juam]

Chironian様

ご回答ありがとうございます。
公式へのリンクありがとうございました。

C++としてはnew→deleteは基本だと思うのですが、Free()しているサイトを見てしまい困惑していました。
まだ勉強が足りないですね。