C++の型修飾子の順番について

Question

C++の予約語で型修飾子と基本型には明確な順番がありません。なので以下のような気持ち悪いコードもコンパイルは通ります。

###該当のソースコード

#include<bits/stdc++.h>
using namespace std;

int static a = 0;
static int b = 0;

const int static c = 0;
int const static d = 0;

int main(){
  cout << a << endl;
  cout << b << endl;
}

私が聞きたいと思ったのは、型修飾子+基本型とする場合、基本型+型修飾子とする場合どちらが多いのかです。
皆さんはどちらで書かれることが多いのでしょうか？
会社によってはコーディング規約で決まっていたりするものなのでしょうか？

Answer 1

こんにちは。

「型修飾子+基本型」の方が良く見かけますね。
ただ、ポインタや参照が絡むconstだけは例外扱いした方が良いように思っています。
*と&は一種の型修飾子的な働きを持ちますが、これらは必ず右から修飾です。
そして、const char * constとchar const * constでは「右から修飾」で考えることができるので後者の方が意味を理解し易いです。この辺は実に混乱し易い部分ですので、混乱しづらい記法を使った方が好ましいと思います。

この分野で有名な本の虫の江添氏もconstは右側に書いているようです。

会社によってはコーディング規約で決まっていたりするものなのでしょうか？

数社くらいの経験ですが、そこまで細かく決めているものは見たことはないです。

Answer 2

C/C++の文法上、「後置const」だと意味が違ってくる場面が多々あります。

たとえば、「const int *」、「int const *」、「int * const」という3つを考えてみると、前2つは「ポインタの指す先がconst」になるのに対して、最後のは「ポインタ自体がconst」となります。また、C++ではメンバ関数の最後にconstを書いて、「このメンバ関数がメンバ変数を変更しない」ことを宣言できます。

このような背景もあって、単にconstな型を作る場合には、const charのように型より前に付けるのが慣習化しているようです。