LL言語でWeb系の仕事をしている人で、C / C++もできる人っているでしょうか。そういう方はC / C++でサーバープログラムも開発しちゃうぞ、という強みがあるでしょうか。
「できる」の意味がいまひとつわかりませんが、実用になるプログラムを書ける程度のスキルを持つ方はわりと普通にいらっしゃるのではないでしょうか。とは言っても、開発というのは (少なくとも職業的なものについては) 集団作業ですので、プログラミング言語を知っている人ならみんな開発の業務に従事しているというわけではないです。
Web系で C / C++を知っているので相乗効果で「僕は強いです」という方っているでしょうか。
アプリケーションより下の「ミドルウェア」乃至は「インフラ」と呼ばれるような層では、効率や堅牢性を重視して、C/C++が使われることがとても多いです。
たとえば、システムの開発が終わったあとの運用・保守の業務でも、つぎのような場合にはソースコードの調査が有用なことがあります。
- 最近発表された特定の脆弱性の、当システムでの影響範囲が知りたい。システム中で対策が必要な箇所を知るためにソースを読む (逆に言うと、ソースから読み取れるシステムの挙動から見て影響しないと結論づけられるのなら、対策のコストを不要にできます)。
- システムが不可解な挙動をしているので原因を知りたい。仕様通りの動作かどうかを確認するためにソースを読む (なお、そもそもドキュメントを見ても仕様がはっきりしないので仕様自体を知りたいというときもあります)。
- システムのパフォーマンスが思うように出ないので、ボトルネックになっている点をつきとめたい。
上例のいずれも、パケットダンプを解析したり、テスト環境を構築して試験するなどして、ソースを参照せずに解決することも可能でしょうし、そのほうが効率よく解決する場合もあるでしょう (ソースを見られない場合もあるし)。しかし一方で、ソースコードを読むことが、速やかな解決につながることもあるのです。
それに、実際にコードを読むかどうかはともかく、C/C++のコードを日ごろから読んでいればシステム下層の処理を具体的にイメージできるようになりますから、なんらかの問題に直面した際により深い理解を持つことができるかもしれません。