【PHP】抽象クラス抽象メソッドのメリット

Question

独学でPHPを学んでいる初心者です。
PHPの抽象クラスでつまづいたので質問します。

聞きたいのは２つです。
・抽象クラス内における抽象メソッドと具象メソッドの違い
・抽象クラスのメリット

まず最初です。
抽象クラス内にあるものはメソッドであれ変数であれ必ずあるものとして保障されるものとして理解しています。

そうすると、その中の抽象メソッドと具象メソッドの違いはなんでしょうか。
前者は実際の処理を書かなくて良いが、後者はその必要があるということだけでしょうか。
ここがよくわかりません。

それとも、抽象クラス内で書かれた変数は必ずあるものとして保障されるが、
メソッドは抽象メソッドでないと保障されないということでしょうか。

そして２点目のメリットについてです。
これは普通のクラスを作りサブクラスが継承する場合、
そのクラスの中のメソッドが実装されなくても大丈夫で

抽象クラスを作りサブクラスが継承する場合、その中に書かれた変数やメソッドは必ず実装されるルールになっており
これにより、何か大きなプログラムにおいて実装し忘れが少なくなるというのがメリットということでしょうか。

以上、よろしくお願いします。

Answer 1

次のような２つの例を考えてみると、

抽象メソッドを使わないパターン

<?php
abstract class A
{
    public function f()
    {
        throw new BadMethodCallException("should be implement " . __METHOD__);
    }
}

class B extends A {}

抽象メソッドを使うパターン

<?php
abstract class A
{
    abstract public function f();
}

class B extends A {}

次のように実行した場合、

<?php
// ↑のファイルを require する
require __DIR__ . '/a.php';

$b = new B();
$b->f();

どちらの場合でも B::f() をインプリメントしていないためエラーになりますが、

• 抽象メソッドを使わないパターン
  • $b->f(); でメソッドを呼び出すまでエラーになりません
• 抽象メソッドを使うパターン
  • require の時点でエラーになります

後者の方がバグが早期発見できるメリットがあります。

---

また、抽象メソッドなら継承先のメソッドのシグネチャを強制することができます。

<?php
abstract class A
{
    public function f(array $a) {}
}

class B extends A
{
    // Strict standards: Declaration of B::f() should be compatible with A::f(array $a)
    public function f($a)
    {
        return $a;
    }
}

<?php
abstract class A
{
    abstract public function f(array $a);
}

class B extends A
{
    // Fatal error: Declaration of B::f() must be compatible with A::f(array $a)
    public function f($a)
    {
        return $a;
    }
}

前者だと Strict エラーにしかなりませんが、後者だと Fatal エラーになります。

Answer 2

最後の行も確かにメリットだと思います。
GoFのデザインパターンを勉強すれば、多少わかるようになると思います。
FactroyとかAbstract Factroyとか。