nslookupで、ホスト名からIPアドレスを知ることができますが、ほとんどのCDNの場合、下記の理由でIPアドレスを知っていてもあまり意味がありません。
- CDNのフロントは複数のサーバーから構成され、複数のIPアドレスで接続できる場合があります。
ほとんどのCDNでは、分散と冗長化を行っています。
単純な方法ではDNSラウンドロビンを使っており、複数のIPアドレスが返ってきます。このうちどれに実際に接続しているのかは、ブラウザのデベロッパーツール等で確認しないとわかりません。
他の方法として、問い合わせ毎にIPアドレスを変えるというのがあります。世界中のサーバーから現在の負荷が少なく、そして、なるべく近い場所を返すという仕組みです。同じキャッシュDNSサーバーを使っていない場合、人によって返ってくるIPアドレスが異なりますので、アクセスするIPアドレスも異なります。
2. CDNはIPアドレスが変更されることがあります。
主なCDNはTTLを300〜900と短く設定しています。これは、メンテナンス等で稼働中のサーバを一時的に停止する必要があるとき、メンテナンス予定のサーバをリストから外し、アクセスしてこないようにするためです。他にも、クラウド内部の構成変更等により頻繁にIPアドレスが変わる場合があります。昨日使えていたIPアドレスが今日も使えるかどうかはわかりません。
ブラウザで開いているとき、実際に接続しているCDNのIPアドレスを知りたい場合は、ブラウザのデベロッパーツールを使用してください。nslookup等で取得したIPアドレスは、TTLを越えた後も使えるIPアドレスかどうかは保証されません。CDNのホスト名部分をIPアドレスに変えたいとお考えであれば、CDNを使っている限り不可能です。
デベロッパーツールで接続しているサーバのIPアドレスを確認する方法を知りたい場合は、別途質問していただければと思います。