ロードバランサーとWebサーバのログ取りについて

Question

下記の構成でサーバ環境を構築しようと思っています。

Aマシン … nginx によるロードバランサー
Bマシン … nginx による Web サーバ
Cマシン … nginx による Web サーバ

この場合、Aマシンでアクセスログを取っていれば、B・Cで取る必要はないのでは、と考えたのですがそういうわけではないのでしょうか。

こういった構成の場合、Aマシンではアクセスログを取らず、B・Cで取ったほうがよいのでしょうか。

あるいは、A・B・C すべての nginx でアクセスログ、エラーログを取ったほうがよいのでしょうか。

運用後起こりえる事象に対してのログの活用について、いまいちイメージがつかめておりませんことから、ぜひご助言をいただけますとうれしいです。

Answer 1

Ａ・Ｂ・Ｃのすべてでアクセスログ、エラーログを取るべきです。
・リクエストが狙い通りに処理されているかどうか
・リクエストがどこまで到達しレスポンスがどこまで返されたのか
・リクエストが処理されるのにどれだけの時間がかかったのか
こうしたことの確認に必要です。他にもログが必要となる要素は挙げることができます。

各サーバは各々の仕事しかしません。ＡがアクセスログがＢとＣにアクセスがあったことを証明することはできませんし、ＢとＣのアクセスログがＡのロードバランシングを証明することもできません。証明をするためにはそれぞれのログを突き合わせる必要があります。両方そろわなければ「そうなっている"はず"」となってしまいます。

運用後にトラブルがあった時、どこに問題があるのか調べることになりますが、それは問題がないことを確認してく作業でもあります。問題がないことを証明するものがログです。
事件が起きると刑事は容疑者のアリバイを調べますね。容疑者本人がアリバイを主張したとしても、刑事はそのアリバイを証明する第三者を求めます。第三者が容疑者のアリバイを保証しなければ刑事は容疑者を疑うことをやめません。場合によっては第三者が複数必要になることもあります。この時の事件がトラブル、容疑者が各サーバ、アリバイがログなんだと思ってください。ログは何かあった時にとても重要な意味を持つことになります。

また、Ａ・Ｂ・Ｃで時刻は同期しておくことをお勧めします。時刻がずれていては突き合わせが正しく行えなくなってしまうためです。

Comments

[extusr]

大変わかりやすい例をそえてご助言をいただきありがとうございます！
nginx に限らず、サーバでは基本的に取れるログすべて取るというのが基本であると考えるのがよろしいのですね。