これは本質的な解決ではありませんが,どうしてもTeXShopを使う必要がある,というのでなければ,その編集環境から離れるという手もあると思います.私自身,最初は MacTeX を入れて TeXShop で編集していたのですが,いろいろ気にくわないところがあり(この点についてはここでは述べません),次第に離れていきました.
以下は TeXShop を 使わない 話をしています.
TeX Liveをフルインストールしているのであれば,端末からLaTeX処理系やDVIドライバのコマンド一式(e.g. latex
, platex
, dvipdfmx
, ...)が使えるはずです.TeXShopはこれらのコマンドをキーバインド等の操作にしたがって代行していると考えられます.
現状多くの LaTeX のコンパイルのためのタスクランナーには Latexmk が選ばれることが多いようです.しかし,これは Perl5 により設定を記述する必要があり,敷居が高い面もあります.
私は普段 llmk を使用しています.これは設定ファイルのフォーマットが TOML であり,ドキュメントのビルド方法を,1)誰にでも理解できる表現で,2)長期間管理し続けられる,と考えています.
llmkの使いかたについては,作者による日本語の記事もありますし, $ texdoc llmk
としたり GitHub を見るのもよいでしょう.
日本語の論文であれば,主となるLaTeXファイルの冒頭に %#!platex
の1行を入れて $ llmk <filename>.tex
とすればよしなにやってくれるはずです.BibTeXなどの設定が必要かもしれませんが,それも llmk.toml
に数行書くだけでいい感じにしてくれます.
ここまで llmk はいいぞ,という話だったわけですが,編集環境についても少し書きます.
LaTeX に限らず,最近は VSCode でプログラミングする人口がかなり多いようです.実際,私の周囲でも LaTeX を VSCode で書く人がほとんどです.ただ,拡張機能の設定で苦心されているケースも散見され,編集環境についてはごく最低限のシンタックスハイライトとインデントのみで留まっておくのが良いのではないかと感じています.
私は書き始めはプラグインなどを入れない設定ファイルもそこまで書かない状態の NeoVim で,編集中のエラー表示が欲しい気分になったら TexLab を有効にした Emacs を用いるようにしています.後者については LSP でなんとかなります.
もし Vim ないし Emacs (もちろん他のテキストエディタでも可)に慣れておられるのであれば,素の機能だけを使うので充分であり,それ以上を求めると沼に落ちる可能性があると思います.
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2021/02/07 19:13
2021/02/08 00:26