iOSの画面遷移の仕組みについて

Question

いつもお世話になります。

下のコードのように、ボタンを押すたびに画面遷移するコードを書きました。そして画面遷移するたびに、AppDelegateのwindowプロパティのsubviewsの数を出力しています。

import UIKit

class ViewController: UIViewController {

    override func viewDidLoad() {
        super.viewDidLoad()
        // Do any additional setup after loading the view, typically from a nib.
        
        let button = UIButton(type: .System)
        button.setTitle("ボタン", forState: .Normal)
        button.frame.size = CGSize(width: 100, height: 100)
        button.center = self.view.center
        button.addTarget(self, action: "buttonAction", forControlEvents: .TouchUpInside)
        self.view.addSubview(button)
    }
    
    override func viewDidAppear(animated: Bool) {
        super.viewDidAppear(animated)
        let appDelegate = UIApplication.sharedApplication().delegate as! AppDelegate
        print(appDelegate.window?.subviews.count)
    }
    
    func buttonAction() {
        let viewController = ViewController()
        self.presentViewController(viewController, animated: true, completion: nil)
    }

    override func didReceiveMemoryWarning() {
        super.didReceiveMemoryWarning()
        // Dispose of any resources that can be recreated.
    }

}

その出力結果を見ると、画面遷移の度にwindowのsubviewsの数が増えているようです。

//出力結果
Optional(1)
Optional(1)//なぜかここは増えない。
Optional(2)
Optional(3)
Optional(4)
Optional(5)
Optional(6)
Optional(7)

これは遷移するたびに、ViewControllerのself.viewを、AppDelegateのwindowプロパティに内部的にaddSubviewしてるような形なのでしょうか？
もし違うのなら、画面遷移するときの仕組みをAppDelegateのwindowとViewControllerのself.viewの関係を絡めなが教えていただけると嬉しいです。

また今回はpresentViewControllerを使って遷移しましたが、これと同じ処理をナビゲーションコントローラを使ってプッシュした場合は、出力結果のsubviewsの数は増えませんでした。こちらの理由についても出来ればでいいので回答していただけると嬉しいです。

注文が多くて申し訳ないのですが、回答よろしくお願いします。

Answer 1

http://blog.atrac613.com/2015/01/28/debug-view-hierarchy/
で紹介されている「Debug View Hierarchy」を使えば、表示中画面のビュー構造がわかりますので、画面遷移を繰り返すたびにどのようにビュー構造が変化しているか確認してみてください。

presentViewControllerを実行すると、UITransitionViewというのが作られ、その子ビューに遷移先画面のビューが追加されていることがわかると思います。そして、さらに画面遷移すると遷移元のUITransitionViewを残したまま、その上に新しいUITransitionViewが作られ、またその子ビューに遷移先のビューが追加されていることがわかると思います。

つまり、UIWindow配下のsubViewsがpresentViewControllerするたびに増えているのは、UITransitionViewが重ねられているということです。遷移元のビューをそのまま残して上に重ねているわけではありません。

なお、UITransitionViewというのは、ドキュメントに書かれていないSDK内部のクラスです。現在のpresentViewController内部の実装でたまたまこういうクラスを使っているだけで、この構成が将来にわたって保証されているわけではありません。つまり、このビュー構造を前提にアプリを設計するのは避けた方がよいと思います。

ナビゲーションコントローラーも同様にして調べればビュー構造がわかると思いますが、やはりドキュメントに書かれていない内部の構造が見えているだけですので、それを調べてその構造を前提に設計するのは止めた方がよいと思います。

Comments

[monokuro]

詳しい説明ありがとうございます。腑に落ちました。
またDebug View Hierarchyの存在は聞いたことがありましたが、今回初めて使いました。便利ですね。
内部に踏み込みすぎないようにも気をつけます。ありがとうございました。