window.setTimeout() のコールバック関数の this 値が window オブジェクトに束縛される挙動について

Question

window.setTimeout のコールバック関数の動きを見る為に下記コードを書きました。

'use strict';
function sample () { console.log(this); }
sample(); // undefined
setTimeout(sample, 1000); // window

setTimeout(sample, 1000); も undefined をコンソール出力すると想定していましたが、期待に反して window オブジェクトを出力しました。
そこで「HTML Living Standard」「HTML 5.1」の仕様書を読む事を試みました。

• 8.4 Timers - HTML Standard
• 7.4 タイマー - HTML 5.1 日本語訳

If the first method argument is a Function
Invoke the Function. Use the third and subsequent method arguments (if any) as the arguments for invoking the Function. Use method context proxy as the callback this value.

上記部分であろうことは想定できるのですが、私の英語読解能力では意味が理解できませんでした。
どなたか日本語で解説頂けないでしょうか。
もしくは window.setTimeout に関する仕様書の日本語訳があれば紹介して頂けないでしょうか。

Answer 1

上のWHATWG版の仕様書を読み進めていくと、タイマーの初期化ステップへ、「method context」としてwindow（もしくはWeb Workerのグローバルオブジェクト）を渡す、とあります。

そして、初期化ステップの中では実行すべきタスクを作りますが、4-2にありますように、渡された「method context」をthisとして引数の関数が呼ばれることになります（1でwindowはプロキシオブジェクトに変換されますが、これはあまり気にしなくて大丈夫です）。

Comments

[think49]

なるほど。step1の箇所を読めば良かったのですね。
おかげさまで理解できました。ありがとうございました。