ruby の Kernel ソースコードについて また、特定の関数を調べる方法について知りたいです

Question

https://docs.ruby-lang.org/ja/latest/class/Kernel.html

上記URLから

Kernelは
全てのクラスから参照できるメソッドを定義しているモジュール。

と記載されておりましたので、どんなメソッドがあるんだろうと show-source コマンドで確認してみようとしました。

[nix-shell:~/work]# irb
irb(main):001:0> require 'pry'
=> true
irb(main):002:0> pry
[1] pry(main)> show-source Kernel

From: /nix/store/h3kc2i0z93k5pnb6gsl6678yvgaci708-ruby-2.6.5/lib/ruby/2.6.0/pp.rb:567
Module name: Kernel
Number of monkeypatches: 7. Use the `-a` option to display all available monkeypatches
Number of lines: 23

module Kernel

From: /nix/store/h3kc2i0z93k5pnb6gsl6678yvgaci708-ruby-2.6.5/lib/ruby/2.6.0/pp.r
b:567
Module name: Kernel
Number of monkeypatches: 7. Use the `-a` option to display all available monkeyp
atches
Number of lines: 23

module Kernel
  # Returns a pretty printed object as a string.
  #
  # In order to use this method you must first require the PP module:
  #
  #   require 'pp'
  #
  # See the PP module for more information.
  def pretty_inspect
    PP.pp(self, ''.dup)
  end

  # prints arguments in pretty form.
  #
  # pp returns argument(s).
  def pp(*objs)
    objs.each {|obj|
      PP.pp(obj)
    }
    objs.size <= 1 ? objs.first : objs
  end
  module_function :pp
end
[2] pry(main)>

しかし、Kernelモジュールには pp関数 しか見当たりません。
調べ方を間違えているのでしょうか？

また、特定のメソッドの由来を調べる方法はありませんでしょうか？

例えば、最近 ruby の grep コマンドというのを発見したのですが（どこかの記事で使われているのをたまたま見た）
このコマンドがどのクラス（モジュール）で宣言されているのか？どういう内容の処理をしているのか？知りたいのですが、調べる方法はありますでしょうか？
（grep コマンドに限らず ruby上で使用される関数について調べる方法が知りたいです。）

Answer 1

Kernelモジュールには pp関数 しか見当たりません。

調べ方を間違えているのでしょうか？

Kernelの大半のソースコードは、C言語で実装されています。そのソースコードを調べたい場合には、pry-docのインストールが必要です（pryの説明）。

Comments

[EzrealTrueshot]

回答ありがとうございます！
C言語で実装されているとのこと知りませんでした。
勉強になりました。

Answer 2

組込メソッドのほとんどはCで書かれています。Kernelのインスタンスメソッドの場合、2.7.0ではほとんどがobject.cにあります(ここが全てではありません)。ですので、多順にRubyのコードを探すだけのコマンドでは見つかりません。

Cのソースコードを探す場合は、pry-docをインストールした上で、pry上でメソッド毎にshow-sourceを実行するようにしてください(参考)。メソッド類はKernel.instance_methodsでインスタンスメソッドの配列を得ることができますので、それで確認できます。

実行例

[1] pry(main)> Kernel.instance_methods
=> [:dup,
 :itself,
 :yield_self,
 :then,
 ...(省略)
 :object_id,
 :send,
 :to_s]
[2] pry(main)> show-source Kernel#itself

From: object.c (C Method):
Owner: Kernel
Visibility: public
Signature: itself()
Number of lines: 5

static VALUE
rb_obj_itself(VALUE obj)
{
    return obj;
}

Comments

[EzrealTrueshot]

ありがとうございます！