仮想通貨におけるトランザクションの処理速度について

Question

仮想通貨におけるスマートコントラクトを導入したシステムの実用化について疑問に感じたことがあったため，質問をさせて頂きます．

まず，各種仮想通貨にはブロックサイズというものが決まっており，１秒間辺りに処理できるトランザクションの量が決まっているということを知りました．

イーサリアムであれば，１秒間あたり16件のトランザクションを処理できる．
というのを知った際，これは実際に早いと言えるのかという疑問が生じました．

スケーラビリティの問題としても上げられれているようですが，これは実用化に当たっては現実的で内容な数値でのように感じてしまいます．

現状として，イーサリアムの取引は１秒間16件以下の数なのでしょうか．

また，スマートコントラクトを活用したサービスを作ろうと思った際に，その処理性能は全ての他のトランザクションと共通の処理速度になってしまうのでしょうか．

例として，全世界で秒間100件のトランザクションが生じるようなサービスを開発しようとした時，どのような方法が利用されるのでしょうか．

知識不足で，何か認識に誤りがありましたらご指摘ください．

Answer 1

現状として，イーサリアムの取引は１秒間16件以下の数なのでしょうか．

はい、認識の通りだと思います。

また，スマートコントラクトを活用したサービスを作ろうと思った際に，その処理性能は全ての他のトランザクションと共通の処理速度になってしまうのでしょうか．

例として，全世界で秒間100件のトランザクションが生じるようなサービスを開発しようとした時，どのような方法が利用されるのでしょうか．

プライベートブロックチェーンを使えばトランザクション速度を改善できるかもしれませんが、「全世界で」というのがパブリックブロックチェーンを意味しているのであれば、現状のトランザクション速度を前提として実装する必要があるかと思います。

この問題は、2020 年以降にリリースが予定されている「イーサリアム 2.0（セレニティ）」で大幅に改善されるようです。

Comments

[asasaas]

回答ありがとうございます．
概要はなんとなく理解できたように感じます．

追加で疑問に思ったことをお伺いしたいのですが，
プライベートブロックチェーンを使うというのは，ethereum上でプライベートネットワークを構築するという認識でしょうか．
それとも，ethereumとは別のプラットフォームを利用するということでしょうか？
また，ethereumを用いてプライベートネットワークを構築し，開発をした場合，トランザクション処理速度はethereumと同じ秒間16回が限界となり，それ以上を求める場合には他のプラットフォームでの開発が必須なのでしょうか？

[nskydiving]

イーサリアムをベースにコンセンサスアルゴリズムを変更し、プラベートブロックチェーンを構築します。
そうすればイーサリアムよりトランザクションの速いブロックチェーンを利用できます。

ただし、イーサリアムよりもトランザクションの速いブロックチェーンが他にあるので、どうしてもイーサリアムを利用しなければならない理由がなければ、他のブロックチェーンを検討した方が良いのかもしれません。

[asasaas]

プライベートブロックチェーンとイーサリアム上でプライベートネットワークを構築は別物ですか？

[nskydiving]

同一のものという認識で回答しました。

一般的にも「プライベートブロックチェーン」と「プライベートネットワーク」はほぼ同じ意味で使われていると思います。

[asasaas]

理解しました，ありがとうございます．