Ansibleのbecomeモジュール利用においてsuベタ打ちの場合と挙動が異なる

Question

◆やりたいこと：
Ansibleにて、rootユーザーからhogeinstユーザーにスイッチしてdb2コマンドを発行したい。

◆問題：playbookにsuベタ打ちでshellモジュールを記載すると成功するが、becomeモジュールを利用するとエラーとなる

①becomeを利用して記述

• name: test1
  become: yes
  become_user: hogeinst
  become_method: su
  shell: /home/hogeinst/sqllib/bin/db2_ps

　結果：失敗（標準出力"DB2INSTANCE environment variable is not set."とあるため、hogeinstユーザーから発行できていないと思われる）

②suベタ打ちで記述

• name: test2
  shell: su - hogeinst -c /home/hogeinst/sqllib/bin/db2_ps

　結果：成功。(ただし,become,become_user,become_methodを使えと怒られる)

③実行ユーザーを確認

• name: test3
  become: yes
  become_user: hogeinst
  become_method: su
  shell: whoami

　結果：(成功。標準出力はhogeinstとなる)

◆質問内容
上記①、②は同じ挙動となると想定していたが、挙動が違った。思い当たる差異はありますでしょうか

◆補足
ansibleのバージョンは2.9.1
OSはRedHat7.6です。

Answer 1

(hogeinst ユーザーのログインシェルが bash だと仮定して)
環境変数 DB2INSTANCE が hogeinst ユーザーの .bashrc などで設定されているのではないでしょうか。

su - hogeinst ... だと .bashrc を読み込みますが、su hogeinst ... だと読み込みません。
おそらく、ansible の become は後者なのだと思います。

Comments

[kiligamine]

的確な回答誠にありがとうございます。

以下の記述でエラー回避できました。

- name: test4
become: yes
become_user: hogeinst
become_method: su
shell: /bin/bash -lc db2_ps