Node.js バージョン管理ツール nについて

Question

#やろうとしていること

Node.jsバージョン管理ツール「n」をインストールしたのですが、
$ sudo n stable
コマンドを実行すると、sudo: n: コマンドが見つかりませんとなってしまいます。

「n」のインストール結果も掲載していますが、インストールはできていると思っています。
しかし、「コマンドが見つかりません。」という結果になってしまうので、原因が分からず困っています。

##今の環境
Raspberry Pi3
Raspbian: Buster
pi@raspberrypi:/ $ node -v
v10.15.2
pi@raspberrypi:/ $ npm -v
5.8.0

npm config list

; cli configs
metrics-registry = "https://registry.npmjs.org/"
scope = ""
user-agent = "npm/5.8.0 node/v10.15.2 linux arm"

; userconfig /home/pi/.npmrc
https-proxy = "http://xxx/"
prefix = "/home/pi/.npm_global"
proxy = "http://xxx/"

; builtin config undefined
globalconfig = "/etc/npmrc"
globalignorefile = "/etc/npmignore"

; node bin location = /usr/bin/node
; cwd = /home/pi/dev
; HOME = /home/pi
; "npm config ls -l" to show all defaults.

##nのインストール
pi@raspberrypi:~/dev $ npm install n -g

/home/pi/.npm_global/bin/n -> /home/pi/.npm_global/lib/node_modules/n/bin/n
+ n@6.1.3
added 1 package from 4 contributors in 3.621s

##npm最新バージョンへのアップデート
pi@raspberrypi:~/dev $ npm install npm@latest -g
コマンドを実行し、version6.13.3にアップデートできていると思うのですが、
上記の通り、$npm -vを実行すると、5.80が返ってきてしまいます。

/home/pi/.npm_global/bin/npm -> /home/pi/.npm_global/lib/node_modules/npm/bin/npm-cli.js
/home/pi/.npm_global/bin/npx -> /home/pi/.npm_global/lib/node_modules/npm/bin/npx-cli.js
+ npm@6.13.3
added 430 packages from 854 contributors in 53.185s

##npm パッケージのバージョン確認結果
$ npm -vではなく、次の方法でバージョン確認した結果を掲載します。

pi@raspberrypi:~/dev $ npm list -g --depth=0
/home/pi/.npm_global/lib
--- n@6.1.3
--- npm@6.13.3

pi@raspberrypi:~/dev $ npm list --depth=0
/home/pi/dev
--- (empty)

Answer 1

raspypyさん、

まずは、sudoのおはなしから。
sudoは、rootユーザ・環境にて、コマンドが実行されます。

コマンドは、環境変数PATHに書かれているフォルダ(:が区切り)を先頭から順にたどって、見つかったものが実行されます。みつからないと、「コマンドが見つかりません。」ですね。

以下を実行してPATHの内容を表示してみると、違うのではないでしょうか。

echo $PATH
sudo sh -c 'echo $PATH'

前者では、piユーザでの環境で、nコマンドへのﾌﾙパス(フォルダ)が含まれていて、後者にはないのではないかと思います。
nをインストールしたときに、使用ユーザ(pi?)の環境へのみインストールしたので、sudoでは「コマンドが見つかりません。」となっていると思います。

とりあえず、以下で、やり直してみてください。
/usr/local/binというデフォルトで含まれているところへインストールします。
(うまく動かないとき、いままで実行したのを戻すのができないのであれば、Raspbianの入れ直しからした方がよいと思います。)

# n をダウンロード
curl -L https://raw.githubusercontent.com/tj/n/master/bin/n -o n
# 実行属性を付ける
chmod a+x ./n
# /usr/local/bin へコピー。
sudo cp -v n /usr/local/bin
# 以下、https://github.com/tj/n に書かれていることを実行(To avoid requiring sudo for n and npm global installs... のあたり)
sudo mkdir -p /usr/local/n
sudo chown -R $(whoami) /usr/local/n
sudo chown -R $(whoami) /usr/local/bin /usr/local/lib /usr/local/include /usr/local/share
# nodeのltsをインストール
n lts

これで、node環境を試してみてください。

Comments

[raspypy]

mt08さま

丁寧な回答ありがとうございます。
本当に助かります。

いただいた回答をもとに勉強させていただきました。
2点教えていただきことがあります。
度々申し訳ありませんが、回答いただけると助かります。

[確認結果]
教えていただいた方法で、nのインストールが成功し、nコマンドを実行できることが確認できました。
pi@raspberrypi:~/dev $ which n
/usr/local/bin/n
pi@raspberrypi:~/dev $ node -v
v12.13.1
pi@raspberrypi:~/dev $ npm -v
6.12.1

[教えていただきたいこと]
①npmをインストールする際、
pi@raspberrypi:~/dev $ sudo npm install n -g
とコマンドを入力して、インストールしました。

今回は、piユーザの環境にのみインストールしたことが原因だったと考えていますが、
上記コマンドでpiユーザの環境へインストールされるのでしょうか。
(私の認識では、root環境へのインストールと考えていました。）

※１つ気になることとして、
今回のインストールの途中で、
グローバルパスを変更するコマンドを、一度実行してしまいました。
$mkdir ~/.npm_global
を実行してしまいました。これも原因なのでしょうか。

②pi@raspberrypi:~/dev $ sudo n stableを実行したところ、次のエラーで実行できません。
こちらに関しては、lts(長期サポート版）をインストールしたので、必要ないとは思っていますが、
なぜ、sudo n stableが実行できないのか、分からず質問させていただきました。
curl: (7) Failed to connect to nodejs.org port 443: ホストへの経路がありません

Error: failed to download version index (https://nodejs.org/dist/index.tab)

③同様にfirebase-toolsをインストールしたのですが、
pi@raspberrypi:~/dev $ which firebase
/home/pi/.npm_global/bin/firebase
firebaseも、npmと同じような状況で、piユーザ環境にのみ？インストールされてしまっています。
こちらを、root環境に戻す方法について、ご教授いただけると助かります。

[mt08]

raspypyさん、

> 上記コマンドでpiユーザの環境へインストールされるのでしょうか。

`/usr/local/bin/`へのアクセスは、通常、誰でもPATHが通っている環境になるので、rootなのかpiユーザ環境なのか、というより、みんなが使える場所に置いた、と思っておくとよいかと。

> ②pi@raspberrypi:~/dev $ sudo n stableを実行したところ、次のエラーで実行できません。

> 'To avoid requiring sudo for n and npm global installs,~~ 'あたりのところを見ると、
(グーグル翻訳)nおよびnpmのグローバルインストールでsudoを必要としないようにするには、N_PREFIXを使用してホームディレクトリにインストールするか、システムディレクトリの所有権を取得することをお勧めします。

なので、`chown`で所有権を変更したあとは、とりあえず、`sudo`はつけずに使用するのがよいかと思います。

> curl: (7) Failed to connect to nodejs.org port 443: ホストへの経路がありません
> Error: failed to download version index (https://nodejs.org/dist/index.tab)

は、https://nodejs.org/dist/index.tab　へアクセスできないので、エラーが出てるようです。
インターネットの接続を確認してください。

[raspypy]

mt08さま
丁寧な回答ありがとうございます。
本当に度々申し訳ありませんが、3点お教えください。
①$ sudo npm install n -g
とインストールすると、piユーザ環境下にインストールされてしまうのは、次の理解で正しいでしょうか。
> -g とグローバルインストールをしていることと、
>$mkdir ~/.npm_globalで、グローバルパスを指定したから。
②-g を付けなければ、`/usr/local/bin/`へインストールされるのでしょうか。
③同様にfirebase-toolsをインストールしたのですが、
pi@raspberrypi:~/dev $ which firebase
/home/pi/.npm_global/bin/firebase
firebaseも、npmと同じような状況で、piユーザ環境にのみ？インストールされてしまっています。
こちらもroot環境下にインストールし直そうと考えているのですが、
まず、/.npm_globalフォルダをすべて削除し、
$ npm install firebase-tools
-gなしコマンドでインストールすればよいと考えているのですが、間違えていますでしょうか。

[mt08]

raspypyさん、

"`-g`"は、global = 全体的　ということで、みんなで使えるような場所に置く、オプションなので、つけてください。
-gをつけないと、現在のいるフォルダの`node_modules`というフォルダ(存在しなければ作成)にインストールされると思います。

なので、
> -gなしコマンドでインストールすればよいと考えているのですが、間違えていますでしょうか。
は間違いです。

どういった手順で、そんな環境になってしまったか、わかりませんが、今回は、globalとしてnpmが保存する場所が、`/home/pi/.npm_global/` と、どこかで設定されてしまったんではないでしょうか。

ところで、環境を元に戻せないようなら、OSの再インストールからするのがよいかと。。
SDカードは、読み書きが速い(40MB~/secくらい)のを、複数枚持っておくと、いいですよ。

[raspypy]

度々申し訳ありません。
.npm_globalフォルダを削除したところ、
pi@raspberrypi:~ $ echo $PATH
/home/pi/.local/bin:/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/usr/sbin:/usr/bin:/sbin:/bin:/usr/local/games:/usr/games
と、piユーザ環境から、/home/pi/.npm_global/が削除されました。

pi@raspberrypi:~ $ sudo sh -c 'echo $PATH'
/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/usr/sbin:/usr/bin:/sbin:/bin
とは、完全に一致しないのですが、
echo $PATH
sudo sh -c 'echo $PATH'
この2つのコマンドの実行結果は、一致しなければならないのでしょうか？

[mt08]

raspypyさん、

一致しなくて大丈夫です。
`root`ユーザの環境変数PATHと、`pi`ユーザの環境変数`PATH`なので、それぞれのユーザの環境に依存します。

[raspypy]

ありがとうございます。
本質問に関しては、無事解決することができました。とても助かります。
別質問で挙げているのですが、firebase-toolsをインストールすると、同じ問題となってしまいます。
こちらも見ていただけると助かります。

.npm_globalフォルダを削除してから、firebase-toolsをインストールしても、.npm_globalフォルダにインストールされてしまい、which firebaseとしても、何も表示されない。
↓実行結果です。

pi@raspberrypi:~ $ npm install -g firebase-tools
npm WARN registry Unexpected warning for https://registry.npmjs.org/: Miscellaneous Warning UNABLE_TO_VERIFY_LEAF_SIGNATURE: request to https://registry.npmjs.org/firebase-tools failed, reason: unable to verify the first certificate
npm WARN registry Using stale data from https://registry.npmjs.org/ due to a request error during revalidation.
/home/pi/.npm_global/bin/firebase -> /home/pi/.npm_global/lib/node_modules/firebase-tools/lib/bin/firebase.js

> protobufjs@6.8.8 postinstall /home/pi/.npm_global/lib/node_modules/firebase-tools/node_modules/protobufjs
> node scripts/postinstall

npm WARN optional SKIPPING OPTIONAL DEPENDENCY: fsevents@2.1.2 (node_modules/firebase-tools/node_modules/fsevents):
npm WARN notsup SKIPPING OPTIONAL DEPENDENCY: Unsupported platform for fsevents@2.1.2: wanted {"os":"darwin","arch":"any"} (current: {"os":"linux","arch":"arm"})

+ firebase-tools@7.9.0
added 513 packages from 323 contributors in 83.631s
pi@raspberrypi:~ $ which firebase
（何も返ってこない）

[mt08]

Raspbian Busterを焼いてるので、見てみます。

とりあえず、ここは、解決済みにしたほうがいいかもしれないですね。

なので、ここでなくて、そっちの質問の方へ回答します。

[raspypy]

本当に、色々とご迷惑をおかけして、申し訳ありません。
情報がありましたら、別質問の方に挙げさせていただきます。