こんにちは。
Swiftにかぎらず、僕はどのような言語であれオープンソース化されることは歓迎すべきことだと考えています。
OSSには、後述するようなデメリットはあるものの、その開発におけるコミュニティの存在価値はおおきく、オープンソース化することのメリットをそれを上回っているのではないかと思います。
それでは、一般的にOSSを利用するメリットとデメリットについて考えてみましょう。
OSSを利用するメリット
1)コスト:OSSのライセンス費用は無償。そのため、ライセンス管理にかかわる費用のほか、サポート打ち切りなどにともなう定期的なリプレース費用や工数も削減できる。
2)信頼性:ソースコードが公開されているため、不正なプログラムや脆弱性などの確認や監査を比較的容易に行うことができる。また、発見されたバグや脆弱性についても、コミュニティのフィードバックにより、いち早く修正・対応することが可能。
3)安定性(運用面):たとえば、プロプライエタリ・ソフトウェアではベンダーロックインや一方的なサポート打ち切りなどによるアップ グレードを余儀なくされるようなことが起こりうる。しかし、OSSはソースコードが公開されているため、継続したメンテナンスを行うことが可能。
4)監査能力:公開されていないソースコードでは、内部でどのようなプログラムが動作しているのかを監査することができない。一方、OSSの場合は、自社での検証はもちろん、第三者に監査を依頼するなどといった選択が可能となる。
5)柔軟性:多くの OSSは国際標準規格のプロトコルや APIを備えており、システム間の連携やプラグイン、ライブラリの開発を容易に行うことができる。
など
OSSを利用するデメリット
1)メーカーやベンダーによるサポートがうけられない。
2)アップデートや不具合への対応は自己責任。コミュニティには責任はない。
など
なお、teratailで過去に投稿された「Swiftがオープンソース化されましたが、これはJavaScriptにどういう影響を与えると思いますか?」という質問への僕の回答がこちら(リンク)にありますので、よろしければあわせてごらんください。
以上、ご参考いただければ幸いです。