Rubyの条件演算子||の挙動について

Question

非常に初歩的な質問で恐縮ですが、以下の式がなぜ文法エラーになるのかいまいち理解できず困っております。

v2 = true || raise "Error"
p v2

5-1-1.rb:105: syntax error, unexpected tSTRING_BEG, expecting keyword_do or '{' or '('
v2 = true || raise "Error"
                    ^

条件演算子||は演算子の左側の評価が真であれば、右側の評価は行わない、と理解しています。左側がtrueになっている以上、v2にtrueを代入して処理が終わるのではないか、と考えてしまいます。

右側に raise を置いているのが問題ということなのでしょうか？条件演算子||の左右にはあくまで「値」しか置けないということなのでしょうか？この辺の正確な知識がなく困っております。

よろしくお願いいたします。

Answer 1

|| の演算順序の問題だと思います。
以下のように評価されてしまっているようです。

v2 = (true || raise) "Error"

or に置き換えるか、

v2 = true or raise "Error"
p v2

括弧で囲めば良さそうです。

v2 = true || (raise "Error")
p v2

Comments

[Pyons04]

maai様
迅速なご回答ありがとうございます。

「以下のように評価されてしまっているようです。」
のとことで、実際に文字列「"Error"」を外して再度実行してみたところ、ちゃんと「true」が表示されました。
また、maai様のおしゃる通り、「v2 = true || raise("Error")」でもtrueが返りました。

メソッドと、その引数の間に空白を置いたために、||がtrueと引数なしのraiseを評価していて、文字列が余計に余ってしまったということですね。

ご丁寧な解説ありがとうございます。

Answer 2

v2 = true || raise("Error")

としてください。Rubyのraiseはただのメソッドです。raise "Error"は()を省略している表現にしたいように見えますが、文法的な曖昧さがあるため、文法エラーになります。同様に

v2 = true || puts "Error"

も同じエラーになります。

Comments

[Pyons04]

raccy様

迅速なご回答ありがとうございます。
仰る通り、raiseと引数の間に空白を入れず、括弧で囲んで実行すると、エラーになりませんでした。

また「v2 = true || puts("Error")」もエラーになりませんでした。

メソッドと引数の間に空白を入れても、同じ挙動をすることが多いので、このように条件演算子と組み合わせて使うときは、気を付けなくてはなりませんね。

ご丁寧な解説ありがとうございます。