Linux上でMonoを使ったGUIアプリ開発で使えるBrowserコントロール

Question

Linux で使える XML-RPC API を用いて投稿してくれる WYSIWYG エディタのあるブログクライアントを探したところ blogilo があることが分かったのですが、 ubuntu では既にパッケージから削除されており、かつ、現在もパッケージの存在するディストリビューション（ Fedora など）でも、 WYSIWYG エディタが機能せず、エラーも多数発生することが分かり、 既存のクライアントの使用を断念せざるを得ませんでした。

そのため、自作しようと試みています。 .Net と C# を用いてフォームベースの GUI アプリケーションとして作成しようと考えています。

手始めに、 webbrowser コントロールをフォームに貼り付けて、 URL 開いて表示することのできるサンプルアプリを作ろうとしました。

JetBeans Rider を使って開発しようと思ったのですが、 Linux では .Net, .Net Core 共に GUI アプリケーションが作れないことが分かりましたので、 Mono を使った GUI アプリケーションを作成しようとしました。しかし、 Rider は Mono での GUI アプリケーション作成の機能が存在しないことが分かり断念しました。

そこで、代わりになる開発環境を探しましたが、 .Net の System.Windows.Forms を使ってフォームベースのGUIアプリをデザインモードで開き開発できる開発環境が一つも存在しないことが分かり、デザインモードの使用も断念せざるを得ませんでした。

デザインモードの使用を諦めれば、 MonoDevelop という開発環境であれば System.Windows.Forms を用いたフォームベースのGUIアプリケーションの開発が可能と分かりました。そこで、 Form1 を作成し、

form1.cs
namespace wbctrltest1
{
  public partial class Form1 : Form
  {
    public Form1()
    {
      InitializeComponent();
    }
    private void Form1_Load(object sender, EventArgs e)
    {
      string url = "http://sample.url/";
      webBrowser1.Navigate(url);
    }
  }
}

form1.designer.cs
namespace wbctrltest1
{
  partial class Form1
  {
...
    #region Windows フォーム デザイナーで生成されたコード
    private InitializeCompopnent()
    {
      this.webBrowser1 = new System.Windows.Forms.WebBrowser();
      ...
      this.Controls.Add(this.webBrowser1);
      this.Load += new System.EventHandler(this.Form1_Load);
      this.ResumeLayout(false);
    }
    #endregion
    private System.Windows.Forms.WebBrowser webBrowser1;
  }
}

program.cs
namespace wbctrltest1
  static class Program
  {
    [STAThread]
    static void Main()
    {
      Application.EnableVisualStyles();
      Application.SetCompatibleTextRenderingDefault(false);
      Application.Run(new Form1());
    }
  }
}

のように記述しました。ところが、デバッグ実行をすると、一瞬でアプリケーションが終了してしまいました。

MonoDevelop の「アプリケーション出力」を見ると、

libgluezilla not found. To have webbrowser support, you need libgluezilla installed

となっていました。これが原因で即時終了してしまうのは分かるのですが、

$ sudo apt-cache search libgluezilla

libmono-webbrowser4.0-cil - Mono Web Browser library (for CLI 4.0)

と表示される libmono-webbrowser4.0-cil は下のようにインストール済みです。

$ sudo apt-get install libmono-webbrowser4.0-cil

libmono-webbrowser4.0-cil is already latest version (6.0.0.313-0xamarin3+ubuntu1804b1)
upgraded: 0 , installed: 0, removed: 0, pending: 39.

ということは、もしかして、 Linux では、 Mono の Sysytem.Windows.Forms.WebBrowser は、未実装、つまり、「はじめから使えません」なのでしょうか？（ちなみに、上記コードの Navigate() 行をコメントアウトすると問題なくフォーム「だけ」表示されました。）

もし、 Mono が Linux platform では WebBrowser コントロールを実装していないのであれば、何か代わりになるブラウザコントロールが必要です（ url を指定して表示するだけでなく、 WYSIWYG 編集も可能なもの。)が、現在開発継続中でおすすめな .Net で開発できる WebBrowser コントロールがあるでしょうか。　Mono.WebBrowser が代わりに使えますか？

IE の WebBrowser コントロールは Linux 版は無さそうですが、 firefox の Gecko エンジンや Chrome のエンジンなどが、 Linux 上で .Net 上で開発できる WebBrowser コントロールとしても用意されていればそれらでよさそうですが・・・。

追記：
一応、もし Linux の Mono の WebBrowser コントロールが使えない（未実装）だったときのためにネットで検索してみました。

awesomium というものがあるようでした（これは Chrome のエンジンを使っているようです）が、 .Net 用と書いてあるのですが、なぜか .Net 用のバイナリが見つからず、なぜか、C++用のライブラリがリンク先にあり、なぜか、ページに書いてあるとおりにサンプルを cmake でビルドしてみても、同じディレクトリに libUltralightCore.so がビルドされて存在しているにも関わらず、

./Browser: error while loading shared libraries: libUltralightCore.so: cannot open shared object file: No such file or directory

のように、すべてのサンプルが同じ .so ファイルが無いというエラーで起動しませんでした。（起動したとしても、 .Net と C# で開発する予定ですので、このC++ライブラリを使用するつもりはないのですが・・・。）

OpenWebKit というものもあるようですが、かなり古いようで、１０年ほど前に開発を終了してしまっているようです。

Answer 1

Linux では Sysytem.Windows.Forms.WebBrowser が Navigate() を呼び出すと、なぜ「libgluezilla not found. To have webbrowser support, you need libgluezilla installed 」のエラーになるかは依然不明です。

が、原因が分からない間の時間がもったいないので、 .Net の System.Windows.Form を用いるのはやめて、 gtk#2.0 を用いて WebKit2-sharp パッケージを使用することで、 url の示す内容を表示することができました。

追記：
しばらく待ってみましたが、特におわかりの方もおられないようなので、 ligqluezilla についてのエラーの原因は不明、代替として WebKit2-sharp を使う、ということで自己解決といたします。