長文失礼します。
そろそろ独自ドメインでのメール送受信ができるようにしたいと考えているのですが、メール系のクラウドサービスは世間からの関心が薄いのか情報が少なく迷っています。
主な用途は、自分のウェブサイトに設置しているお問い合わせフォームから送られてきたメッセージへの返信です。
(以前、企業様からのお問い合わせにgmailのアドレスで返信したところフリーメールを弾いていると思しき挙動で届かなかったことがあります。これが独自ドメインでメールを使えるようにしようという動機にもなっています)
加えて、自分が運用しているサービスのアカウント登録機能でメールアドレスの確認メールを送ることもあります。
これが曲者で、システム(プログラム)が送信するメールと、自分(人間)が送信するメールの両方を上手く扱える必要があり、その辺りの情報が少ないため困っています。
現状では送信専用のPostfixから独自ドメインで送って、お問い合わせの返信などは私用のgmailから送る。といういびつな運用を行っています。
相手からすれば問い合わせ受け付けメールがexample.comから届いたのに、実際の返信がgmail.comから届いた……みたいな風に見えるのでよろしくないと考えています。
「独自ドメインでのメール(人間が使う用)にクラウドを使う」や、「プログラムからの送信にSendGrid/Mailgun/SES/Mailjet...を使う」という、どちらか片方に対応した情報は数多くあるのですがその両方を上手く共存させるような情報が少なくどうすべきか分かりません。
必要な機能
受信機能:
SendGridのような送信専用のサービスもありますが、今回の用途では受信機能も必要です。
ある程度普段使いも検討しているため、送信しかできないのは目的を達成できません。
(そもそも送信専用だと現状と変わりません)
SPF、DKIM対応:
自分が送ったメールが届かないのは困りますし、アカウント登録の確認メールが利用者に届かないのはもっと困ります。
到達率を上げるための方法としてSPFやDKIMは定番なので、これに対応していることが望ましいです。
(スパマーもこれらの機能に対応しているので必要ない……という説もありますが)
複数のアドレスから送信できる:
システムから送信するメールがあるので、当然ながらにcontact@example.comやconfirm@example.comのように複数のアドレスから送信できる必要があります。
逆に、受信は1つのアドレスで構いません。
contact@example.comへのメールがalice@example.com(普段使い)の受信ボックスに届けられるのは何ら問題ありません。(どのみち、個別に届いても確認するのは自分一人なので)
検討したサービス
Google Apps, Office 365(Exchange Online?), AWS WorkMail
まず最初に候補に挙がるのはこの辺りだと思います。
どのサービスも非常に良くできており、利用者も多いです。
受信はもちろんできますし、SPFもDKIMも対応しています。
ただ、一つ気になるのはどのサービスも複数アドレスの挙動が微妙に求めているものと違う点です。
どのサービスも複数のアドレスでメールを送信する際には「エイリアス」と呼ばれている機能を使用して送信するようです。
それ自体は構わないのですが、どのサービスもエイリアスを使用してメールを送信するとエンベロープFromがメインのアドレスになることが少し気になります。
confirm@example.comで送信するとヘッダーFromはconfirm@example.comで送信されますが、エンペローブFromはalice@example.comのようなメインのアドレスになるようです。(Google Appsでそのようになるという情報が多いですが、ざっと調べた感じでは他も同じ?)
ウェブサービスのアカウント登録確認メールなどで自分の私用アドレスを広報してしまう事になるので、ちょっと……という気持ちです。
さくらのメールボックス
さくらインターネットの提供するサービスです。
上記のGoogle Appsなどと比べて比較的原始的なアカウント管理になっており、個別にメールアドレスを作成可能です。
エンペローブFromがどうのこうのという問題がなくシンプルなので使いやすそうな印象を受けます。
DKIMに対応していない点だけが気になりますが、現状でもDKIMには対応していないので構わないかな~という気持ちもあります。
コストが非常に安いのは魅力。
ConoHaのメールサーバー
ConoHaのメールサーバー(アプリケーションサーバー)です。
機能面ではさくらと大差ない気がしますが、DKIMに対応しています。
他にもディスクの追加や固定IPの追加が可能なので、柔軟な使い方ができそうかなと思います。
唯一気になるとすれば、GMOである事です。
宗教的な理由でGMOはちょっと……みたいな気持ちがあります。
自前運用
よく「メールの自前運用はやめとけ(つらい)」という声を聞く気がするのですが、そんなに「つらい」のでしょうか?
以前、PostfixやDovecot(ClamAV、SpamAssasin込み)で設定ファイルを触ってみた時にはそこまでつらそうだとは感じませんでした。
VPSなどを契約した際に一緒にPostfixを押し込んでる人も結構少なくなさそうな感じですし、メールサーバーの自前運用はそこまで忌み嫌われるような事なのかな?という疑問があります。
「つらい」という人たちが何を理由につらいと言っているのか分かりません。
24時間365日で無停止を目指すならそれは確かにつらいでしょうが、それはメールに限らない話(今回の用途では24365の可用性は求めていません)
Sendmailの設定ファイルを指しているのなら……つらいですが、今頃の主流はPostfixですし。
OP25Bや動的IPを理由につらいと言っているのなら、それは確かにつらそうですが、当方の環境は固定IPでOP25Bが実施されていない回線です。
「つらい」と言われている割にその理由がイマイチぱっとせず、自前運用を避けるべきか否かの判断に困っています。
簡潔に
簡潔にまとめると、「自前運用 vs クラウド」「クラウドを採用するならどのサービスが良いか?」「システムメールの扱いはどうすべきか?」の三点です。
みなさんの実際の運用例なども含めて回答いただけると幸いです。よろしくお願いします。
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