オブジェクトの変数を変更できるようにするべきか？否か？

Question

A案（変数を変更できる）

class Player:
    def __init__(self, pos=0):
        self._pos = pos
    
    def up(self, volume):
        self._pos += volume

B案（変数を変更できず、新しいオブジェクトとして返却）

class Player:
    def __init__(self, pos=0):
        self._pos = pos
    
    def up(self, volume):
        new_pos = self._pos + volume
        return Player(new_pos)

疑問

A案とB案どちらがオブジェクト指向らしいのか。どちらがPythonらしいのか。

自分の意見

今、私はB案のほうがバグが起こりにくく、安全であるように感じています。

@dataclass(frozen=True)と書き加えようものなら、非常に安全だと思います。

一方で、冗長であるようにも感じています。また、どことなくPythonらしくない気もしています。

また、個人的には、B案の設計をあまり見ないように思います。

やはり、A案のほうがPythonのコードらしいのでしょうか？

Answer 1

場合によります。
Player なら A 案じゃないですかね。
一歩移動するたびに新しいインスタンスを作ってステータスを丸々コピーしていたのでは、パフォーマンスも悪くなるし、他のオブジェクトがプレイヤーオブジェクトの参照を持てなくなります。
イミュータブルなオブジェクトはもっと簡単な構造のオブジェクトに適します。たとえばプレイヤーの保持する位置オブジェクトをイミュータブルにするのもいいでしょう。

Answer 2

A案とB案どちらがオブジェクト指向らしいのか。どちらがPythonらしいのか。

どちらもありです。

Bのようにイミュータブルなオブジェクトを作り続けると、状態が変化して思わぬ動作となってしまう危険は減りますが、その代償として、たとえばそのオブジェクトに対して何度も演算を行うような場合、パフォーマンス上のハンデを負う場合があります。

Pythonの場合、文字列はイミュータブルなので、文字列連結を何度も続けるとそのたびごとに新しい文字列が生成してしまいます。一方で、変更可能なリストに断片を入れておいて、最後にjoinすれば、文字列生成は一度で済む、というように、パフォーマンス上ミュータブルなオブジェクトが有利、という場面もあります。

Comments

[退会済みユーザー]

B案を基本として、特別パフォーマンスが悪くなる場合のみA案を使用するべきですか？
それとも、A案を使うことになるくらいならA案を基本にしてしまうべきですか？

Answer 3

A案とB案どちらがオブジェクト指向らしいのか。どちらがPythonらしいのか。

どちらもオブジェクト指向らしく、どちらもPythonらしいです。

どちらの実装が良いのかというのはケースバイケースになります。

もしこのコードが「Player オブジェクトの pos（位置）を変更する」という意図なら A案 が妥当でしょう。

Answer 4

B案を支持しますが、これはオブジェクト指向的というより関数型的な設計だと思います。

Comments

[退会済みユーザー]

関数型的というのは、確かにそうですね。
こうなると、極力B案で作っていくべきなんでしょうか？

[LouiS0616]

状況に依ります。Zuishinさんの回答も非常も説得力があります。
私がB案を支持するのは、バグを抱えるのが面倒だからです。

Answer 5

変更させる必要があるなら、変更できるようにする、ってだけのはなしですねー

Comments

[退会済みユーザー]

A案を支持するということですか？

[y_waiwai]

変更させる必要がないなら、、に読み替えてみてください。
オレがそのブツに関してどう思うのか、にすぎません。