結局RubyInstallerは何をしてくれるのか

Question

Windows環境でRubyをInstallするにはRubyInstallerを使うのが一般的のようです。
https://github.com/oneclick/rubyinstaller2

説明書きには

MSYS2 based RubyInstaller for Windows

とあります。

ridkコマンドの説明を見てもRubyのバージョン切り替え機能がある以外はmsys2に投げているように見えます。

ではRubyのバージョン切り替えを考えないとき、RubyInstallerは必要なのでしょうか？msys2のpacmanでもrubyは落とせます。これとの違いはなにかあるのでしょうか？

例えばmsys2 pacmanで入れたrubyではどうしても何かが実現できなくてRubyInstallerで入れたRubyでないと実装できないようなgemがありえたりするのでしょうか？

例えばmsys2のビルド方法となにか違う方法でビルドしているのでしょうか？msys2では
https://github.com/msys2/MINGW-packages/blob/master/mingw-w64-ruby/PKGBUILD
にあるようにごく普通にconofigureしてmakeしています。

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きっかけとしてはruby2dというgemをmsys2 pacmanで入れたRubyでrequireできないという問題があり、ruby2d公式チャットで問い合わせたところ

https://github.com/ruby2d/ruby2d/blob/43ce9805a7ae8b82b7ab8c50bf6d4c845d395dc4/lib/ruby2d.rb#L23

RubyInstaller決め打ちをしていることがわかり、そういう決め打ちはするべきではないのではないかといったところ

Ruby2D has RubyInstaller that's the issue I think
Your system doesn't have the module for whatever reason...

と明瞭な答えを得られなかったので、スコープを広げてRubyのgem制作一般でRubyInstallerでないといけないなにか不都合があるのかな？と思ったわけです。

Answer 1

何をやっているか

Windows(非msys2)環境でRubyを動かしつつ、一部gemのビルド時にはmsys2環境を呼び出すための色々ですね
おまけで、sqlite3, glut, fxruby, openssl, mysql2あたりのgemをビルドする際に
pacman操作なしに依存パッケージをインストールするための仕組みなども導入しています。

当該コードの是非

msys2 rubyをサポート外にするのはライブラリ開発者の自由かと思います。

当該コードについては

if defined?(RubyInstaller)
  s2d_dll_path = Gem::Specification.find_by_name('ruby2d').gem_dir + '/assets/mingw/bin'
  RubyInstaller::Runtime.add_dll_directory(File.expand_path(s2d_dll_path))
end

の方が少しはマシかと思います。

Comments

[yumetodo]

ありがとうございます。
問題のコードについては、ruby2dの開発者がどう反応するかはわかりませんがとりあえずasmさんの改善案そのままをPRにしてみました(著作権の許諾を取り忘れていました、問題があればPRを取り下げます。)
https://github.com/ruby2d/ruby2d/pull/166

Answer 2

環境ごとに動作確認を行う手間を考えれば、対象を利用者が多い一般的な環境に絞ることに不思議はない。