エラーの詳細で例外処理するには

Question

エラーの種類ではなくその詳細内容で例外処理を行いたいのですが可能でしょうか？

例えば以下二つは同じZeroDivisionErrorですが、その詳細内容によって別々の例外処理を行いたいです。
あくまで例えなので、そもそも/と%で別処理をするなどはなしでお願いします。

try:
  a = 1 / 0
except ZeroDivisionError:
  traceback.print_exc()    # ZeroDivisionError: division by zero（エラー内容）

try:
  a = 1 % 0
except ZeroDivisionError:
  traceback.print_exc()    # ZeroDivisionError: integer division or modulo by zero（エラー内容）

Answer 1

エラーの種類ではなくその詳細内容で例外処理を行いたいのですが可能でしょうか？

ゼロ除算の種類で例外クラスが別れていない以上、推奨できませんが、args 属性でメッセージの内容を取得できるので、その中身で次のように条件分岐はできます。
試したところ、ゼロ除算でも以下の3パターンがありました。(他にないかはわかりません。)

try:
    a = 1.0 / 0  # 浮動小数点数 / 0
    a = 1 / 0  # 整数 / 0
    a = 1 // 0  # 整数 // 0
    a = 1 % 0  # 整数 % 0
except ZeroDivisionError as e:
    msg, = e.args
    print(msg)
    if msg == "integer division or modulo by zero":
        print("整数 // 0 または 整数 % 0 が発生")
    elif msg == "division by zero":
        print("整数 / 0 が発生")
    elif msg == "float division by zero":
        print("浮動小数点数 / 0 が発生")

args 属性について

組み込み例外 — Python 3.7.4rc1 ドキュメント

args
例外コンストラクタに与えられた引数のタプルです。組み込み例外は普通、エラーメッセージを与える一つの文字列だけを引数として呼ばれますが、中には (OSError など) いくつかの引数を必要とし、このタプルの要素に特別な意味を込めるものもあります。

この args の値は例外オブジェクトを作成したときのコンストラクタ引数が保存されています。
たいていはより詳細なエラーメッセージであったり、エラー番号などの追加情報が入っていると思います。

Comments

[ramin]

ありがとうございます！
最終的にはstr(e)で同じ流れで実装しました。

Answer 2

エラー文字列をとってきてそこから処理を分けるという話になりますが、
いかにも、処理系が変わったら動かなくなることになりそうな

Comments

[ramin]

回答ありがとうございます！
今のところ自分でしか使う予定がないのでひとまず文字列で分岐させてみます。

[y_waiwai]

まあ、例外の文字列ってのはべつに規格で決まってるとかではないので、pythonのバージョンやリビジョンが変わるとかすると変わるかも、というのを覚悟しとかないといけないですね

[ramin]

なるほど、そういうこともありえるのですね・・・
ありがとうございます

Answer 3

例示だと微妙ですが、例外のパラメータ見て処理分けたい（エラーコード見て復旧したり別の例外にラップして再スローしたり）というなら普通にある話だと思います。