正規表現で「ちょうど1回の繰り返し」

Question

正規表現で「ちょうど1回のみ繰り返す」文字列の指定方法を教えてください。例えば、「abc&def」の「&de」とはマッチするが、「abc&&de」は「&&de」とも「&de」ともマッチしない、というような形です。エスケープシーケンスに近い処理で、「\n」には置換をするが「\n」にはしないというようなものを実装しようと考えています。

Answer 1

/(?<!&)&de/

ですね。「否定戻り読み」と言います。ただし、使えるエンジンと使えないエンジンがあるので注意してください。Web ブラウザで動作する JavaScript は無理ですね。

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【追記】

エスケープシーケンスを実装するのであれば、**「エスケープシーケンスのエスケープ表現に予めマッチさせる」**のが正解だと思います。例えば % をエスケープシーケンスにするのであれば

/(%%)|(%foo)|(%bar)/

といったような感じです。どれがマッチしたのかはキャプチャ結果で取れるので、それで何に置換するかを分岐します。

もし最初の方針だと %%%foo にもマッチしなくなってしまうので、方針としてはこちらのほうが正しいです。

"消費税率10%%%boldマジでつらい%endbold".replace(/(%%)|(%bold)|(%endbold)/g, (str, ...m) => {
  if (m[0]) {
    return '%'
  }
  if (m[1]) {
    return '<b>'
  }
  if (m[2]) {
    return '</b>'
  }
  return str
})

Comments

[stringthread]

ありがとうございます。そんな機能があるんですね。今回はJSで使うことを予定していたので残念ながら使えませんが、勉強になりました。

[mpyw]

追記をご確認ください

[stringthread]

たしかに、このアプローチは理想的に見えますね。
これは正規表現というよりJavaScriptの言語仕様に絡む疑問かもしれませんが、"%%%bold"は"%<b>"になって欲しいところで、正規表現を繰り返し適用するのでは、"%%%bold"->"%%bold"->"%bold"->"<b>"になってしまうように思えます。回答してくださったコードでは、そのようなことにはならないのでしょうか。

[mpyw]

同一の正規表現パターンに含める限りはならないです。パターンを分けてJavaScriptレベルで複数回適用するとなってしまいます。なので必ず1回で済ませるようにしましょう。正規表現が長くなってしまってつらかったら `new RegExp()` のほうを使って文字列から組み立てましょう

[mpyw]

ちなみにこれは言語を問わずそうなります。基本的にマッチした部分まで文字列を消化して、そのオフセットから次のマッチングを再開する、という動きになります。（ただし、「^」「$」「先読み」「戻り読み」などは例外的に文字列を一切消化しません）

[stringthread]

なるほど、一つのパターンで済ませれば大丈夫なんですね。ありがとうございました。

Answer 2

今回はJSで使う

マッチする、しない、でいうと、否定後読み機能が無いと無理ですが、置換であればやりようがあります。

"文字列".replace(/([^&]|^)&de/,"$1置換文字列")

Comments

[stringthread]

なるほど、確かに直前の字をキャプチャで取って置換後の先頭につければ、処理結果としては欲しいものになりますね。盲点でした。ありがとうございます。