Luaの引数（関数を引数に取れる）のは有効？

Question

Lua言語を始めてまだ3日です。

Lua言語は関数を引数にとれるようですね。どうしてこのような機能があるか良く分かりません。

便利な使い方を教えてください。

Answer 1

関数の引数に関数を渡すのは高階関数といって、最近のプログラミング言語では結構一般的です。

利用例としてはソート時に独自の比較関数を用意してソートしたりする場合に使えます。

vals = {"a", "b", "B", "c"}

-- 通常のソート
table.sort(vals)
print(table.concat(vals,", "))	-- B, a, b, c

-- 大文字小文字を区別しないソート
table.sort(vals,
	function(a,b)
		return (string.lower(a) < string.lower(b))
	end)
print(table.concat(vals,", "))	-- a, b, B, c

また、自作のユーザー型などの場合は比較関数を渡さないと比較できません。

その他にもテーブルなどのデータの処理に使われます。

次の例ではテーブルに関数を適用して新しいテーブルを作る(マッピング, 写像)処理の関数を作って、それを使っています。

-- マッピング
function map(func, array)
  local new_array = {}
  for i,v in ipairs(array) do
    new_array[i] = func(v)
  end
  return new_array
end

-- 値を 2 倍する関数を {1,2,3} に適用
dest = map(function(x) return 2 * x end, {1,2,3})
print(table.concat(dest,", "))	-- 2, 4, 6

高階関数を使ったコレクション(lua ではテーブル)などのデータ処理は関数型言語ではポピュラーな手法です。
これは便利なので C#(LINQ), Java, C++(C++14) など関数型以外の多くの言語で取り入れられていっています。

Lua ではデフォルトでそういった関数は用意されていませんが、高階関数が使えるので一応できるようになっています。

Comments

[oyabun]

回答ありがとうございました！参考にさせていただきます！