プログラミングにおけるminutes_sの「_s」と、to_sメソッドとは？

Question

プログラミング初心者です。課題の解答例の一部に不明な点があったので質問させていただきます。
課題は、「分表示を何時何分表示への変換」です。課題と解答例の原文がこちらです。

# Write a method that will take in a number of minutes, and returns a
# string that formats the number into `hours:minutes`.


def time_conversion(minutes)
  hours = 0

  while minutes >= 60
    hours += 1
    minutes -= 60
  end

  if minutes < 10
    minutes_s = "0" + minutes.to_s                                  #←このminutes_sとto_s
  else
    minutes_s = minutes.to_s                                        #←このminutes_sとto_s
  end

  return hours.to_s + ":" + minutes_s                               #←このminutes_sとto_s
end

# These are tests to check that your code is working. After writing
# your solution, they should all print true.

puts('time_conversion(15) == "0:15": ' + (time_conversion(15) == '0:15').to_s)
puts('time_conversion(150) == "2:30": ' + (time_conversion(150) == '2:30').to_s)
puts('time_conversion(360) == "6:00": ' + (time_conversion(360) == '6:00').to_s)

この解答例の「minutes_s」の「_s」はどのような意味があるのでしょうか？
この「_s」をつけなくても問題なく実行されました。

さらに「minutes.to_s」や「hours.to_s」のto_sメソッドがよくわかりません。というか、to_sメソッドがよくわかりません。一概には言えないと思いますが、わかりやすく教えていただけると幸いです。
ちなみに、このto_sメソッドはつけなければエラーが出ました。

以上の「_s」と「to_s」をご教授お願いします。

Answer 1

minutes_s の _s は単なる変数名なので、minutes_1 でも minutes_z でも一貫していれば何でも良いです。
おそらく、数値であるminutesを文字列(string)に変換したものという意味でしょう。
また、もとのminutesはこれ以降使っていませんので、同じminutesを使ってもいいです。

メソッドの to_s は、そのオブジェクトを文字列に変換すると言うことです。
1 は数値で、"1" は文字列で、全然べつの物です。例えば 1+1 は 2 ですが、"1"+"1" は "11" です。
それぞれ、to_i と to_s で相互変換できます。

ところで、この回答例は普通はこう書きます。

def time_conversion(minutes)
  hours = minutes / 60       # 60で割った商
  minutes = minutes % 60     # 60で割った余り
  return sprintf("%d:%02d", hours, minutes)   # 書式に従って文字列化
end

もっとシンプルに書くと、

def time_conversion(minutes)
  "%d:%02d" % minutes.divmod(60)   # 60で割った商と余りを、書式に従って文字列化
end

Comments

[H-JURI]

回答ありがとうございます。
私自身プログラミングを始めたばかりなので、こういう別解のようなものも大変役立つのでありがたいです。ちなみに%d:%02dとは何でしょうか？
これからも精進していきたいと思います！

[otn]

%dは、十進整数として文字列に変換
%02dは、十進整数として文字列に変換。ただし2桁に満たないときには上位にゼロを埋める
ということです。
Rubyを勉強中であれば、詳しくは、読んでいる本でprintfを調べてください。

[H-JURI]

わかりました！
ありがとうございました！

Answer 2

to_sとは、オブジェクトの文字列表現を返すメソッドであり、あらゆるオブジェクトに定義されています。

オブジェクトとは、「物」や「概念」をプログラムで表現したものです。Rubyでは、およそコードに登場するあらゆるものがオブジェクトです。数値も、文字列も、時刻も日付も、全てオブジェクトです。

メソッドとは、そのオブジェクトに備え付けられている機能です。文字列オブジェクトは、自身の文字数を教えてくれるlength()というメソッドを持っています。日付オブジェクトなら、次の日付を教えてくれるメソッドを（Rubyの場合は）持っています。

to_sは、それら「物」や「概念」の表現であるオブジェクトについて表現する文字列を返してくれます。日付オブジェクトであれば、"2015/10/17"など、日付を表す文字列を教えてくれます。
今回のプログラムであれば、数値であるminuteを文字列で表現したものを教えてくれます。minute = 15なら、minute.to_sは"15"という文字列を、minute = 7なら、"7"という文字列を返します。

minute_sですが、これは単なる変数ですね。変数minuteを文字列で表現したものを格納するためのものです。_sの意味は、「分を記録する変数だけど、数値じゃなくて文字列が入っているよ」ということを明示している、といったところでしょう。

Comments

[H-JURI]

回答ありがとうございます。
霧が晴れてきた気がします。わかりやすい説明ありがとうございます！