MFCでCRichEditCtrlのCtrl+Cだけ効かない

Question

VS2015を使い、GUIアプリケーションを作成しています。

CMainFrameのメンバがCDockablePaneの派生クラス　DockPane
DockPaneのメンバがCRichEditCtrlの派生クラス RichCtrl
です。

作成されたCRichEditCtrl内で
Ctrl +A(全選択)、Ctrl +X(切り取り)、Ctrl +Z(アンドゥ)、等は効くのですが

文字選択した後Ctrl +C だけ効かないのが現象となっています。
ちなみにポップアップメニューのコピーは有効でした。

なぜこのようになるのか見当がつきません。
CEditを使った場合はうまくいくようです。
CRichEditCtrl内でCtrl+Cを有効化する方法をご教示願いたく思います。

RichCtrlの実装抜粋すると

BEGIN_MESSAGE_MAP(RichCtrl, CRichEditCtrl)

	ON_WM_CONTEXTMENU()
	ON_COMMAND(ID_EDIT_COPY, OnPopupCopy)
	ON_UPDATE_COMMAND_UI(ID_EDIT_COPY, OnUpdatePopupCopy)
	ON_COMMAND(ID_EDIT_CUT, OnPopupCut)
	ON_UPDATE_COMMAND_UI(ID_EDIT_CUT, OnUpdatePopupCopy)
	ON_COMMAND(ID_EDIT_PASTE, OnPopupPaste)
	ON_COMMAND(ID_EDIT_CLEAR_ALL, OnPopupCleartext)
	ON_UPDATE_COMMAND_UI(ID_EDIT_CLEAR_ALL, OnUpdatePopupCleartext)
	ON_COMMAND(ID_EDIT_SELECT_ALL, OnPopupStatusSelectall)
	ON_UPDATE_COMMAND_UI(ID_EDIT_SELECT_ALL, OnUpdatePopupCleartext)
	ON_COMMAND(ID_EDIT_UNDO, OnPopupUndo)
	ON_UPDATE_COMMAND_UI(ID_EDIT_UNDO, OnUpdatePopupUndo)

END_MESSAGE_MAP()

void RichCtrl::OnContextMenu(CWnd* pWnd, CPoint point)
{
	CMenu menu;
	if (menu.LoadMenu(IDR_REPOPUP))
	{
		CMenu* pPopup = menu.GetSubMenu(0);
		ASSERT(pPopup != NULL);
		pPopup->TrackPopupMenu(TPM_LEFTALIGN | TPM_RIGHTBUTTON,
			point.x, point.y, this);
	}
}
void RichCtrl::OnPopupCopy()
{
	SendMessage(WM_COPY, 0, 0);
}

void RichCtrl::OnUpdatePopupCopy(CCmdUI* pCmdUI)
{
	SendMessage(EM_EXGETSEL, 0, (LPARAM)&m_crStatus);
	pCmdUI->Enable(m_crStatus.cpMin != m_crStatus.cpMax);
}
void RichCtrl::OnPopupCut()
{
	SendMessage(WM_CUT, 0, 0);
}

void RichCtrl::OnPopupUndo()
{
	SendMessage(WM_UNDO, 0, 0);
}

void RichCtrl::OnUpdatePopupUndo(CCmdUI* pCmdUI)
{
	pCmdUI->Enable((SendMessage(EM_CANUNDO, 0, 0)) != 0);
}

void RichCtrl::OnPopupPaste()
{
	SendMessage(WM_PASTE, 0, 0);
}

void RichCtrl::OnPopupStatusSelectall()
{
	m_crStatus.cpMin = 0;
	m_crStatus.cpMax = -1;
	SendMessage(EM_EXSETSEL, 0, (LPARAM)&m_crStatus);
}

void RichCtrl::OnUpdatePopupCleartext(CCmdUI* pCmdUI)
{
	pCmdUI->Enable(SendMessage(WM_GETTEXTLENGTH, NULL, NULL) != 0);
}

void RichCtrl::OnPopupCleartext()
{
	OnPopupStatusSelectall();
	SendMessage(WM_CLEAR, 0, 0);
}

のようになっています。

よろしくお願いいたします。

追記

//アプリ名.rcファイル
    "C",            ID_EDIT_COPY,           VIRTKEY, CONTROL, NOINVERT

をコメントアウトした場合、CRichEditCtrlのCtrl+Cは効きましたが
同じ画面上の別のCScrollViewからの派生クラスでのCtrl+Cが効かなくなります。

Answer 1

アクセラレータキーのリソースに追加されていると、
Ctrl+CはID_EDIT_COPYコマンドに変換されてしまっていると思いますので、
そのコマンドを捕まえて処理する必要があります。

試していませんが、
CDockablePaneの派生クラスの方で
ON_COMMAND(ID_EDIT_COPY, OnEditCopy)
などとイベントハンドラを作成して、Ctrl+CでOnEditCopyが呼ばれますか？

であれば、その中でリッチコントロールのコピーを実行すれば良いかと思います。

---

別案追記：

上記案が駄目な場合、こちらもうまく動くかは判りませんが、

例えば
CScrollViewからの派生クラス側の
OnUpdateEditCopy冒頭で

if (リッチエディットコントロールにフォーカスがある場合) {
    pCmdUI->Enable(TRUE);
    return;
}

OnEditCopy冒頭で

if (リッチエディットコントロールにフォーカスがある場合) {
    リッチコントロールのコピーを実行するコード
    return;
}

などと書くという方法もあります。
ちょっと美しくないかもしれませんが、周りに聞いた感じではこんな対策を採っている人がいましたので参考になれば幸いです。

Comments

[kamekawashinta]

CDockablePaneの派生クラスの方に
ON_COMMAND(ID_EDIT_COPY, OnEditCopy)
と
void DockPane::OnEditCopy()
{
SendMessage(WM_COPY, 0, 0);
}
を追加しEdit内でCtrl +CしましたがOnEditCopy()は呼ばれませんでした

また、アクセラレータキーのリソースには
"A", ID_EDIT_SELECT_ALL, VIRTKEY, CONTROL, NOINVERT
もあるのですが、Edit内でCtrl +Aは効くところがよくわからない点です。

[takabosoft]

SendMessage(WM_COPY, 0, 0)の行にブレークポイントを貼ってリッチコントロールにフォーカスが在る状態でCtrl+Cしてもブレークしませんか？
（その条件でも、CScrollViewの派生クラスのイベントハンドラの方に行っちゃいますかね？）

Ctrl＋Aなど他が効くのは、何か別の対策が講じられているのかなという気がしないでもないのですが、
ソースが無いのでこちらでは確認できないんですよね・・・。

[takabosoft]

ちなみに、ブレークしなかったら何の意味も無いですが、書き方としては以下のほうがよいです。
void DockPane::OnEditCopy()
{
RichCtrl.Copy();
}

SendMessage(WM_COPY, 0, 0);は自分自身(DockPane)にWM_COPYを送信しているので、リッチコントロールに届いていないです。

[takabosoft]

void DockPane::OnEditCopy()でブレークしなかった場合の別案も提示しました。

この別案はリッチコントロールにフォーカスがある状態でCtrl+Cをしても、CScrollViewからの派生クラスのOnUpdateEditCopyやOnEditCopyが呼ばれる事が前提の修正案です。

[kamekawashinta]

>SendMessage(WM_COPY, 0, 0)の行にブレークポイントを貼ってリッチコントロールにフォーカスが在る状態でCtrl+Cしてもブレークしませんか？
ブレークしないですね……CScrollViewの派生クラスのイベントハンドラの方にも行かず。何か他のソースで引っかかっているかもしれません。調査します。

ちなみに、CDockablePaneの派生クラス以前は CControlBarから派生されており、そのCControlBarは、CEditを保持していました。
現在はCDockablePaneの派生クラスがRichEditCtrlの派生クラスを持っているという状況です。
内部処理はほぼ変えていません（呼び出す関数等は変更なし）
派生元のクラスを変更したことでショートカットキーの不具合が出る理由が不明となっています。