OSSのGPLについての問題がわかりません。

Question

基本情報技術者試験についてです。

過去問の平成25年度秋期問21
「GPLの下で公開されたOSSを使い、ソースコードを公開しなかった場合にライセンス違反となるものはどれか。

ア OSSとアプリケーションソフトウェアとのインタフェースを開発し、販売している。
イ OSSの改変を他社に委託し、自社内で使用している。
ウ OSSの入手、改変、販売を全て自社で行っている。
エ OSSを利用して性能テストを行った自社開発ソフトウェアを販売している。

答えはウです。

解説には、GPLのソフトを改変してアプリケーションソフトを作成した場合は頒布先にソースコードを公開する。とありますがなぜウが答えなのでしょうか？
アとエは改変していないので違うということはわかりますが、イは改変しているのに答えではない。自社がAで他社がBだとして、AがBに改変を委託して、それをAが自社内で使っているため、BはAにソースコードを公開したという判断なんでしょうか？

この解釈でいいのでしょうか？ご教授願います。

Answer 1

ア、イ、エは、OSSをそのままであれ改変後であれ、他人に提供していないのでOKです。

ウは他人に販売していますが、GPLでは有償での配布を否定していません。
ただし、配布した物は、自由にコピーや再配布でき、ソースプログラムも提供しないといけないので、普通の意味での販売は成り立ちません。
ウの文言だけからは判断できませんが、「買った物は自由にコピーや再配布でき、ソースプログラムも提供する」という条件で販売しているのならOKです。ということで、ウは判断不能というのが正しいと思いますが、ア、イ、エがOKで、どれか1つ選ぶという問題なので、ウが正解となるのでしょう。

インターネットが普及する前によくあったのは、メディア代と手数料ということでOSSをCDROMで1000円程度で有料配布されてたりしました。GPLだったとは限りませんが。

Comments

[hitoshi96]

ベストアンサーにできず、すみません。
理由は、私がよりわかりやすい・理解できると思った方にしました。
otnさんの回答もわかりやすく、深掘りしていただいたのでこのような考え方があるのかと勉強になりました。
今回はご回答ありがとうございました。

Answer 2

ア OSSとアプリケーションソフトウェアとのインタフェースを開発し、販売している。

パッと見、アウトかと思ったのですが、よく読むと、「インターフェース」を開発/販売ですね。OSSそのものを改変/販売では無いと思われます。
したがってセーフかと。
エも同様に、OSSそのものの改変/販売ではありません。
イについては、社内利用ですので、GPLの禁止事項に該当しないと思います。

私の知る限り、GPLの下にあるソフトの改変と有償では配布はOKと理解しています。ただし、再配布を禁止できない、ソースの開示義務があると。
(一応、手数料のみとなっていますが、100万円でも禁止じゃない)
従って、有償で売れるかは疑問ですが。

そういう意味では、ウもOKと思うのですが、「ソースコードを公開しなかった場合」という条件があるので、アウトでしょう。

Comments

[hitoshi96]

質問内容に沿った回答でわかりやすかったです。
ありがとうございました。