文のかっこの書き方の違いについて

Question

あるJavaのソースを見た際、このような記述がありました。

JPanel jp = new JPanel();
return( jp );

ただ、個人的には、こう書くのが正しいと思っています。

JPanel jp = new JPanel();
return jp;

このような例は、throw文にもありました。

throw( new IOException() );   // 見たソース

throw new IOException();      // 自分のソース

どちらも、コンパイルは通り、結果も同じですが、どちらのほうがいい、などあるのでしょうか。
その2種類のメリット、デメリットがわかりません。

Answer 1

throwもreturnも、後に続くものは式ですが、Javaの文法上、任意の式に対して外側を丸かっこで囲んだものも式です。ということで、特別な文法ではなく、throw 式;やreturn 式;の式が変わった書き方になっていただけです。

カッコで囲むことに意味があるかないかといえば、Javaでは特にありません。JavaScriptでは、「returnの直後で改行すると、そこでセミコロンがあるものとみなされる」という仕様があって、これを避けるために、長い式を返す必要がある場合にreturn(で始めることがあります。

// JSXといって、Reactの仮想DOMをHTMLで書ける拡張です
return (
  <h1>
    <a href="https://teratail.com/">Teratail</a>
  </h1>
);

Answer 2

「括弧は必要ない限り付けない（必要最小限にする）」という一方の考え方と、「付けても良いところに、やたらと括弧をつける」という一方の考え方があるようです。

「演算子の優先順位が覚えられない」、もしくは、「演算子の優先順位を知らない人でも読める」ということで、式にも不要な括弧を付ける人もいます。「括弧が多いと式が見にくくなるので、必要が無い限り付けない」という考え方もあります。

return等については、括弧を付けちゃうのは「癖」みたいな物だと思います。
以前Cについて書かれたのを読んだのは、「括弧を付ける癖があると、returnをタイプミスした場合に、関数呼び出しとみなされて、エラーの発見がリンク時にまで遅れる」というのがありました。まあ、IDEを使っているとreturnのタイプミスも無いかとは思いますが。

個人的には、「括弧が多いと見にくい」派です。