ポインタ ++のかかる範囲

Question

例えばdogと入力したとして
strは先頭のdアドレスを示すポインタです。
そこまではいいでのですが、put_string関数の中で
０以外のものが入ればwhileが進となりputcharが実行されます。
このputchar(str++);は
strポインタに一ずつ足しているんですよね？
実行結果からstrの値に１を足してないのは分かるんですが、すこし書き方が曖昧かなと感じてしまいました。

可能性の話しですが、（（*str)++;）とすれば値に１を足す事もできますよね？
++の有効範囲について説明していだけれると嬉しいです。

#include <stdio.h>

void put_string(const char *str)
{
    while(*str)
    {
       putchar(*str++);
    }
}

int main(void)
{
  char str[100];

  printf("type strings" );
  scanf("%s",str );

  put_string(str);
  putchar('\n');
  return 0;
}

Answer 1

優先度をいつも考えなければいけない
コードは避けたほうがいいでしょう。

void put_string(const char *str)
{
  while(*str) {
    putchar(*str);
    str++;
  }
}

こう書いておけば優先度のことで悩まずに済みます。

Comments

[reotantan]

確かに、優先度を考えないで（）で作ってしまった方がミスが少なそうです。
ありがとうございました

Answer 2

各演算子には、処理の優先順位があります。
質問者さんの仰るように（数学でも使われる）"小括弧" は、内側の処理の優先度を高める働きがあります。

評価順はこの記事などで分かりやすく纏まっていますが、そのように優先度があることが分かると思います。
※正式な仕様書で間違いない優先度順を覚えるのがベストですが、参考として平易なものを挙げています。

ただインクリメント及びデクリメント演算子(++, --)に限っては、前置・後置というルールがあります。
対象の前に記号を付けるか、後ろに付けるかによって、処理タイミングが異なります。

以下の２つの記述では、値を示すアドレス計算のタイミングが違うことに注意が必要です。

*p++    // 値を取得して アドレス+1
*--p    // アドレスを-1 して値を取得

デクリメントの前置を使えば、「終端+1のアドレス」から値を取得する場合に記述し易い場面がある。など状況に応じて選択的に利用できます。

Comments

[otn]

挙げられた参考ページでは、++と*が同じ優先度になってますが、この++は前置のもので、表の優先度1の所に後置の++と--が抜けてますね。

[退会済みユーザー]

＞前置と後置の優先度の違い
ご指摘ありがとうございます。

記述し忘れていたのですが、優先度の他にある評価順序のことです。
通常は数学の計算のように、左から右なのですが、時折右から左に遡るように評価される演算子というのがあります。（優先度の表に書かれている、"左" とか "右" と書かれている項目のことです。）

そのあたりは若干混乱する部分かもしれません。ちょっと注意が必要です。
MSDNにそのあたりに触れたページがあったので、参考になればと思います。
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/2bxt6kc4.aspx

[reotantan]

優先順位ですね、書き方も工夫した方がいいですね。
解説ありがとうございます

Answer 3

演算子は後置++演算子よりも優先順位が低いので、先にポインタの値が足された後メモリにアクセスしています。
これはCの言語仕様で決まっていた(と思う)ので曖昧ではありません。
しかし(str++)としたほうが誤解が少ないでしょう。

入力が"dog"、文字コードがASCII、putchar((*str)++);とした場合は
"eph"が出力されるはずです。

++の有効範囲について
var++ではvarが整数型の左辺値であるならば、var = var + 1と同じ動作をします。
左辺値とは代入ができる式のことです。

左辺値の例
int var; 　左辺値: var
int ptr[10]; 左辺値: *(ptr+3)

Comments

[reotantan]

はい、やっと理解できました。
解説ありがとうございます