Ruby Selfに関して

Question

皆様、質問がございます。宜しくお願い申し上げます。

selfに関する説明

Rubyプログラムにおいて、selfとは「現在」のオブジェクトを表します。そしてRubyプログラムのどこにおいてもメッセージの受け手(レシーバ)であるオブジェクト、selfがあるとされています。

##selfに関する質問
1

このRubyプログラムにどこにおいても、selfがあるという表現が理解できていないため、簡単な事例をもとにお教え頂ければと考えます。宜しくお願い致します

2

selfがあると、つまり何がプログラマーにとって嬉しいのでしょうか？？そちらもお教え頂ければ嬉しいです。宜しくお願い致します

失礼致します。

Answer 1

2です。

Ruby ではないのですが、
数値を平方する処理を考えてみます。

例えば、

5 square

とすると

25

という答えを返すようなメソッドです。

例として ArithmeticValue オブジェクトに square を実装してみます。

square
    ^self * self

こんな感じに書けます。

・self に * メッセージ(乗算)を送っています。乗数は self です。
・「^」は結果を返すという意味で、c言語などの return と同じです。

平方の実装の仕方はいろいろあると思いますが、
self が使えないとプログラムは書けないと思います。

先のように square メソッドを
実装すると、

5 square
(10 @ 10) square
(3 / 4) square
0.1 square

のように ArithmeticValue を継承する
オブジェクト群(サブクラス群)は
square メッセージを受けることが
できるようになります。

レシーバは上から、
整数、点、分数、浮動点数
オブジェクトです。

25
(100 @ 100)
(9 / 16)
0.01

と、それぞれ計算できます。

Ruby はよくわからないのですが、
self の考え方は同じだと思います。

Answer 2

メソッド定義の中では、selfはレシーバーを指すというのは良いですよね。メソッドの外の場合は、

# クラス定義の外
p self
p self.class

class Foo
# クラス定義の中
  p self
  p self.class
end

を実行すると、

main
Object
Foo
Class

となります。つまり、クラス定義の外ではselfは、mainというObjectクラスのオブジェクトになり、クラス定義の中では、そのクラスそのものになると言うことが分かると思います。
このように、メソッドの外でも必ずselfは何かを表しています。

質問が不明瞭ですが、(2A)レシーバーの存在そのものについての疑問なのか、(2B)レシーバーをselfという名前で表現することについての疑問なのか。

2A. レシーバー
オブジェクト指向プログラミングというのは、オブジェクトにメッセージを送ることで成り立っています。
メッセージの宛先のオブジェクトのことをレシーバーと言います。ということレシーバーの存在意義はオブジェクト指向プログラミングの存在意義と同値です。

2B. selfという名前
Rubyに於いては、暗黙のレシーバーがselfなので、多くの場合は省略できます。
レシーバーを省略するとローカル変数の参照・代入と区別が付かない場合だけ、省略不可です。
（レシーバーをメソッドのレシーバーとしてではなく引数に渡す場合は当然省略不可です）

質問の意図を外していたらコメントください。