Webアプリケーションにおけるstaticメソッドとインスタンスメソッドの呼び出しの違い

Question

Webアプリケーションでは、コントローラから例えばサービス層への呼び出しをすると思います。

このサービス層の呼び出しに対し、サービスクラスのstaticメソッドを呼ぶ場合と、サービスクラスのインスタンスをDIなどしてインスタンスメソッドを呼ぶ場合があると思います。
(SpringではDIからのインスタンスメソッド呼び出しを、PlayFrameworkも2.4からDIをベースにしたものに変わりました)

staticメソッドを呼ぶ場合

class FooController {
  public Response endpoint() {
    return BarService.action();
  }
}

インスタンスメソッドを呼ぶ場合

class FooController {
  private @Inject BarService barService;
  public Response endpoint() {
    return barService.action();
  }
}

各々のメリット・デメリットについて教えて頂けたら嬉しいです。

Answer 1

Webアプリケーションに限らず、基本的にstaticメソッドを使う設計は避ける方が望ましいと考えます。
理由は単純で、実行時に処理を入れ替えるのが難しいため、テストコードを書きづらい設計になるからです。
DIなどインスタンスを入れ替える入り口があると、テスト実行用はモックオブジェクト等に差し替えができます。

Answer 2

Webアプリケーション限定ではありませんが、staticメソッドは好ましくありません。
一度作った後、もう二度と修正しないのであれば良いかもしれませんが、実際はBUG修正をしたり、機能拡張をしたりすると思います。

上の方も述べてますが、staticメソッドにすると、ユニットテスト時にもすべてのコードを実行して、Mockなどが使いにくくなってしまうため、テスト用に実行するのが難しくなります。そうなるとテストが不十分になり、品質の低下につながります。

また、機能追加や拡張で、serviceクラスを拡張したくなるときがあります。
そうなった場合は、通常は派生クラスを作成して、DIからそのインスタンスを渡すだけ済むのですが、staicメソッドを読んでいると、コントロールクラス側のメソッドも修正が必要になります。

そうなるとまた、コントロールクラス側のテストも必要になり、どんどん手間が増えていってしまいます。

DIの使いすぎもよくありませんが、基本的にJavaではstaticは避けるべきでしょう。