LGPLにおける改変の範囲について

Question

LGPLにおける改変の範囲について教えてください。
下記に示す例のうち改変にあたる行為はどれでしょうか。

1．makeやcmake用のビルドスクリプトを改変する場合

2．改変したビルドスクリプトでマクロを定義してコード全体の振る舞いを変える場合
(例：生成されるconfig.h等に#define hogehoge xxxxxxと展開される。hogehogeは元々defineされた識別子ではない)

3．元々存在している関数と同じ名前の関数を定義してリンク時に差し替える場合

4．ライブラリ内のとある関数がextern宣言のみされており実体が存在せずビルドができないとき
自分で実体を定義してコンパイルしたオブジェクトファイルをリンク時に追加する場合

ライセンスに詳しい方よろしくお願いいたします。

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追記
質問の要点
1．自分のソフトに直接組み込まない公開されないファイルであるということ。
(パッケージマネージャ等はビルド設定を変えるためにパッチを当てていることが多々あるがそのまま使っても大丈夫なのか？）
2．ビルドシステムの機能を利用して制作者の意図しない振る舞いに変えること。
3．元のソースコードには手を加えず差し替えること。
(ソースコードのファイル構成を変えるのではなくgccに対して外部の別の.oファイルを読み込ませる）
4．元のソースコードには手を加えず追加すること。

Comments

[wwbQzhMkhhgEmhU]

LGPLで配布されているものを1ファイルでも変更しているなら改変だと思うので、普通に読むと全部改変だと思うけど、そういう意味ではなく？

[stfl]

回答ありがとうございます要点を追記しました。

[wwbQzhMkhhgEmhU]

回答もあるので必要なさそうですが、折角なので一応LGPLのバージョンも書いた方がいいと思います。

Answer 1

こんにちは。

LGPLは著作権による保護を使うライセンスですから、著作権上、改変となるものが改変となります。
ですので、人が見たり聞いたりして分かるような変更は改変にあたると思います。

１のスクリプトの修正は通常目で見て分かるので改変でしょう。２は１を含むので同じく改変ですね。
３の差し替えを行う際に、受け取ったファイルを一切修正しないでできるのであれば改変ではないでしょう。４も同じです。

しかし、仮に受け取ったファイルを一切修正していなかったとしても、差し替えたstflさんのファイルを開示しないでよいということにはなりません。３、４は内容的にLGPLが伝染する可能性はそこそこありそうな感じがします。伝染する場合はstflさんがビルドしたバイナリを受け取った人からの要求があればstflさんのファイルもその人に開示する必要があります。