C言語のfputsなどのエスケープシーケンスについて。

Question

私は今、「ふつうのlinuxプログラミング」という本でgccプログラミングの勉強しているのですが、fputsで出力するところでわからないことがあったので聴きにきました。
今私が作っているのは、ライブラリコールを使ったcatコマンドで、そこにもしタブ(\n)があったら "\n" として置き換えて、もし改行があったら　"$ + 改行" として置き換える　というのを作っているのですが、

while ((c = fgetc(f)) != EOF) {
switch (c) {
case '\t':
if (fputs("\t", stdout) == EOF) exit(1);
break;
case '\n':
if (fputs("$\n", stdout) == EOF) exit(1);
break;
default:
if (putchar(c) < 0) exit(1);
break;
}

このときに、なぜ"$\n"と書くのかがわかりません。これの実行結果はただ　$ の記号しか行の後ろにつきません。上と同じように"\n"とかくと、行がずれておかしなことになってしまいます。
初歩的なことかもしれませんがよろしくおねがいします。

#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>

static void do_cat(FILE *f);

int
main(int argc, char *argv[])
{
if (argc == 1) {
do_cat(stdin);
}
else {
int i;

    for (i = 1; i < argc; i++) {
        FILE *f = fopen(argv[i], "r");
        if (!f) {
            perror(argv[i]);
            exit(1);
        }
        do_cat(f);
        fclose(f);
    }
}
exit(0);

}

static void
do_cat(FILE *f)
{
int c;

while ((c = fgetc(f)) != EOF) {
    switch (c) {
    case '\t':
        if (fputs("\t", stdout) == EOF) exit(1);
        break;
    case '\n':
        if (fputs("$\n", stdout) == EOF) exit(1);
        break;
    default:
        if (putchar(c) < 0) exit(1);
        break;
    }
}

}

Answer 1

プログラムというより、国語で、著者の意図みたいなことになるんじゃないかと思うんですが、オリジナルのcat(の内容表示機能)を作ろうとしているんですよね？
で、多分制御文字のような見えない文字を、印字可能文字に変換する機能を付加しているのだと思います。
それ自身見えないタブ文字や改行文字を明示しようとしているのだと思います(エディタなどではよくある機能だと思います)

で、タブは「エンマークt」でもなんでもいいのですが、改行を「エンマークn」にしてしまうと、(質問者さまが試されたように)改行そのものが行われなくなって、長い一行になってしまうので「改行コード」があることを「ダラー」で表示して改行そのものは生かしたんだと思います。
なんで改行コードを$で表現したかですが、正規表現の複数行処理では$を行末を意味する記号として使うので、「ふつうのlinuxプログラミング」に興味がある読者なら、通じると思って「|」や「^」ではなく「$」にしたのだと思われます。

参考として
Vimで不可視文字を表示させる方法のeolマーク(これをfputsでやるのはむずかしそうなので)の代わりとして、便宜的に$を使ったということだと思います。

Comments

[panda_man]

正規表現について分かっていなかったようです。
正規表現としての改行は実行してもでてこないけれど、存在していてその前に作者が決めた$を置くということだったんですね。
初歩てきなことですが、ありがとうございました！

[papinianus]

いや正規表現は関係ないです。linuxプログラミングという本を読む人には共通の知識であろうと、著者が思ったのではないかと私が推測したのです。

著者が「改行文字があることを印字可能文字として表現する方法」を考えたとき、さらに「エンターキーに書いてあるようなLの鏡文字を出したいけどそうはできない、じゃあかわりにどうしよう」って考えたときに「行末記号」を置けばいい、と考えたのではないかなという、私の推測です。
$が行末記号を表現すると理解されるだろうと、著者が期待したのだと、私が思ったということです。
>>>↓こういうデータが
<a href="">
</a>
>>>↓こうなるはずで
\t<a href="">$
\t</a>
>>>↓こうするよりは、読みやすく
\t<a href="">\n\t</a>
>>>↓こうするよりは、プログラマに伝わりやすいと考えたんじゃないでしょうか
_tab_<a href="">_newline_
_tab_</a>
>>>

正規表現でも改行は\r\nとか\rとか\nですが、このコードに\nが出てくるのは、正規表現がどうこうじゃなくて、cで改行文字をそういう表記をするからで、全く関係ないです。

Answer 2

• タブは\t です
• fputs 関数の戻り値はEOFを返しません。調べ直してください

なぜ"$\n"と書くのかがわかりません。

これは

もし改行があったら　"$ + 改行" として置き換える

とあなたが言ってることそのままですけど、なにが不満でしょうか

Comments

[asm]

> fputs 関数の戻り値はEOFを返しません。調べ直してください
返しますよ。
https://port70.net/~nsz/c/c11/n1570.html#7.21.7.4p3
> 3 The fputs function returns EOF if a write error occurs; otherwise it returns a nonnegative value.

[y_waiwai]

うむ、返しますね。。

Answer 3

たぶん、入門書の前半に書いてあると思いますよ。
"\n"は改行を、"\n"は「\ と nという2文字」を表します。
"\t"はタブを、"\t"は「\ と tという2文字」を表します。