pythonにおけるround関数の挙動

Question

以下のコードにおいて、「radA = 30.0」であるのに、それにround関数を使った結果も「30.0」となってしまうのが何故なのか分かりません。

import numpy as np

a,b,c = 1,2,np.sqrt(3)
cosA = (b**2+c**2-a**2)/(2*b*c)
A = np.arccos(cosA)
radA = np.rad2deg(A)
print(radA)  # --> 30.0
print(round(radA))  # --> 30.0

round関数が何故うまく働かないのか（なぜ浮動小数点数から整数への変換がされないのか）と、
「30.0」ではなくて「30」と出力するためにはどうすればいいのかをおしえていただきたいです。

Answer 1

numpyでは暗黙の型変換は行われないためです。整数型にするにはastypeを使うのがいいでしょう。

np.round(radA).astype(np.int)

round(number)のnumberが組み込みのデータタイプ(int, float)なら整数型に自動的にキャストされますが、numpy.ndarrayの場合、number.__round__()とオブジェクト固有のメソッドに委譲されるため、数値の型によってroundの挙動が一致しないことがあります。詳しくは

Pythonのroundとnumpy.aroundを参考にしてください。