Ruby メソッドの可視性の特徴はなんですか？

Question

Ruby初心者です。

publicや、protected,privateの特徴について教えていただけますか？

宜しくお願いします。

Answer 1

まず、 Ruby での public, private は次のような意味です。

• public : 呼び出しの制限なし -> クラス外からでも呼べる
• private : 関数形式でのみ呼び出せる -> 同一クラス内、サブクラスからのみ呼べる

private は C++ などの他の言語では protected に相当するもので、 Ruby には同一クラス内だけという意味での private はありません。

次に protected ですが、

• protected : 関数形式または self をレシーバーとした時だけ呼び出せる
  -> 同一クラス内、サブクラスからのみ呼べる

レシーバーというのはメソッドを呼び出されているオブジェクトのことです。
クラス内ではレシーバーは自分自身(self)で、通常省略されます。これを関数形式と呼んでいます。

`
class Foo
def private_func
end
private :private_func

def protected_func
end
protected :protected_func

def func
private_func() # 関数形式(selfの省略)なので OK
protected_func()
self.private_func() # レシーバーをとっているので NG
self.protected_func() # レシーバーをとっているけど、 self なので OK
end
end

foo = Foo.new
foo.protected_func() # self 以外のレシーバーなので NG
`

protected は private とほとんど変わらず、あまり使い処はありません。
とりあえずは public, private を覚えておけば、十分だと思います。

Comments

[japanese_ninja]

とても丁寧な回答ありがとうございましたm(_ _)m

[otn]

> protected : 関数形式または self をレシーバーとした時だけ呼び出せる
これは間違いですね。
リファレンスによると、
> そのメソッドを持つオブジェクトが selfであるコンテキスト(メソッド定義式やinstance_eval)でのみ呼び出せます。

[yohshiy]

リファレンスをそのまま貼り付けてもわかりづらいと思って、わかりやすく直したつもりだったのですが、厳密に言えば、確かに十分な説明ではありませんでした。

Answer 2

Rubyの場合、publicは他の言語と共通ですが（特にアクセス制限なし）、privateはオブジェクトを指定して呼び出せない（内側から関数として呼び出すほかない）というものであり、サブクラスからもアクセスできてしまいます。逆に、同じクラスでも、他のインスタンスのものについては呼び出せません。

protectedは、同じクラスやサブクラスから呼び出せます。

参考サイト

Answer 3

可視性のそれぞれの特徴は、

public

publicが指定されたメソッドは、どのインスタンスからも実行ができます。

protected

protectedは自分自身、またはサブクラスのインスタンスから実行ができます。

private

privateはレシーバを付けた呼び出しができません。

ちなみにデフォルトはpublicなので、定義したメソッドをどのインスタンスでも実行ができます。