PythonのNumpy配列を、sys.getsizeofの引数にした時の結果について

Question

以下のコードの挙動の理由を教えてください。

import numpy as np
import sys

arr = np.random.randn(100, 100)  # 100x100の配列

print(sys.getsizeof(arr[0]))
print(sys.getsizeof(arr[0].copy()))

# 出力結果
# 96
# 896

同じものをsys.getsizeofに渡しているはずなのに、どうして返ってくる値が異なるのでしょうか?

Answer 1

sys.getsizeof(object[, default])

オブジェクトに直接起因するメモリ消費のみを表し、参照するオブジェクトは含みません。

との記述から推測すると、np.arrayが具体的にどのようにメモリ保持しているかは分かりませんが
arr[0].copy()で返されるオブジェクトは、それを直接保持（起因）しているのに対しarr[0]は参照経由で保持（起因）しているため結果が異なると考えられます。

すなわち、以下のようなケースのような結果の違いが起こりえます。

import sys
l = [i for i in range(100000)]
print(sys.getsizeof(l)) # 824464
m = [l]
print(sys.getsizeof(m)) # 72
print(sys.getsizeof(m[0])) # 824464

Comments

[AnchorBlues]

ありがとうございました。
直接保持か参照経由か、というご説明はしっくりきました。
ベストアンサーにさせていただきました。

Answer 2

arr[0]が配列arrに対してのmemoryviewだからでしょうね。
それに対してarr[0].copy()は全要素分のメモリ確保が必要なので、要素数x一要素あたりのbytes数、みたいになってるんだと思います。

Comments

[AnchorBlues]

ありがとうございました。