通信電波が安定しているケースでのDNSエラーの原因

Question

クライアント端末でWifliやモバイル回線を使用していたところ、アンテナの強度はMAXで通信はイキているのに、まににDNSエラーが発生することがあります。

通信速度が遅くなったため、DNSサーバへのリクエストがタイムアウトしてしまった可能性はあると睨んでいるのですが、電波強度が悪くないのに通信が遅延することは起こりうるのでしょうか。

また、その他に考えられる原因はありますでしょうか。

Answer 1

「DNS への問い合わせ」は通常UDPプロトコルを使って行われますが、このUDP プロトコルでは、
送受信されるデータの誤りや順序の違いなどを検出する機能がありませんので、
原理的にパケットロスが多い無線環境では比較的エラーが起こりやすい部類の通信となります。

無線環境ではデータ化けやパケットロスが多いため、エラー検出＆再送機能のあるTCPによる
通信は問題ない（ように見える）が、UDPによる通信はぼろぼろ、という状態はそれなりに
発生することがある状況です。

UDP通信だけがまともにできない問題の回避方法としては、インターネットへの接続において
無線部分のない環境へVPN接続して、そこ経由で通信する方法があります。まあ、そうする
ためにはVPNの接続先を用意する必要があるわけですが・・・

Answer 2

このような場合、クライアント端末に Wireshark などのパケットキャプチャソフトを入れて、実際にどこが遅延しているのか調べてみなくてはわかりません。

クライアント側の Wi-Fi の問題であれば、リクエストに時間がかかるでしょう（あるいはパケットロストによる再送信をしているかもしれません）し、サーバ側で DDoS でも食らってて遅延してた場合にはレスポンスが返ってくるまで時間がかかっているでしょう。

なおアンテナの強度は実際の通信速度と必ずしも相関しませんから、アンテナ3本立っているからといって良好な通信速度とは限りません。
※特に 2.4GHz 帯の Wi-Fi の場合（b/g/n）、実質的に同時アクセスクライアント数が3台程度に制限されるので、強度はあっても通信できないことは往々にして発生します

Answer 3

DNSサーバの目的はいわゆる人間がわかるドメイン名をipアドレスに変換するという役割を持っています。但しサーバですのでそこで他にどのような処理を行っているかはわかりません。いくら通信速度に問題がなくてもDNSサーバの処理が重すぎてタイムアウトになることは考えられます。また、悪意のある攻撃を受けている可能性ということも考えられます。