mysqlのinnoDBのネクストキーロックをかける理由が分からない

Question

お世話になります。

mysqlのinnoDBにはネクストキーロックがあると思います。

例えば、

id	name
5	hoge
8	fuga
15	haga

などとあった場合、
トランザクション１で
select * from where id <= 10 for update;
とすると
トランザクション２でinsert処理をするときに
idの1〜15までが待ち状態になると思います。

ネクストキーロックは同一トランザクション内で複数行ったselectに矛盾(ファントムリード)を出さないためのものだと思いますが、ここで、15までロックをかけること理由がしらべてもよく分かりません。

1~9までロックをかければ問題ない気がするのですが。。。

教えていただけますでしょうか。１

Answer 1

InnoDBのインデックスの内部構造はB-treeとなっていますが、B-treeの実際に存在するものしかインデックスに存在しないという構造上、ロックを掛けられる範囲は「実際に存在する、特定の値」もしくは「存在する2つの値の間」だけということになります。

さらに、MySQLのバイナリログの仕組み上、ロックを掛けるべき端がギャップだった場合は、次のキーまでロックしてしまいます（binlog_formatの設定変更で改善可能です）。

MySQL InnoDBのネクストキーロック おさらい

つまり、id <= 10として、8と15があった場合に、ギャップでロックすることにより9～14がロックされ、そしてMySQLのログの都合で15までがロックされます。

なお、

1~9までロックをかければ問題ない気がするのですが

正しく動かすためにはid<=10までのロックは必須です。

Comments

[annderber]

コメントありがとうございます。

innoDBの内部構造的に”ロックしている”というよりも”ロックしてしまっている”ということでしょうか。

[maisumakun]

そうですね、論理的には範囲外のロックは不要なものです。