ゲームプログラミングのコーディング量は減ってる？

Question

ゲームプログラミングはUnityやUE等の影響で
昔と比べてコードを書く量が減っているんでしょうか？

Answer 1

ゲームエンジンを使わず、フルスクラッチで「3D」「物理演算」「コントローラ操作」「音の再生」等を作れば、それだけでかなりのコード量になります。それらのコードをゲームエンジンは省いてくれているので、そういった「ゲームの基礎になる部分」を含めば遥かに短くなったと言えるでしょう。

質問とは少しずれるかもしれませんが、昔はコード量が多かったか、というとそうでもないです。つい昨日Yahooのニュース記事で話題になりましたが、ファミコンのドラクエ1は画像や音のデータを全部含めてたったの64KBで出来ています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180107-00000008-it_nlab-sci

ゲームで一番重要な「ゲームたらしめている要素」は「コード」ではなく、「データ」だと私は思っています。ツクール系のゲームはコーディングなんてほぼ要らずに「データの組み合わせ」でほとんどゲームとして成り立っていますよね？私が現場に居た頃は、コードを書くことよりも「どういう構造でデータを持たせるか」を考えることのほうが時間がかかりました。Unity等のゲームエンジンが台頭したことで、コードを書く時間は更に短くなり、ゲームを作りやすくなったと私は感じています。

追記

この書き方だとまるでドラクエやマリオなどの昔のゲームのコードがしょぼいみたいに見えるので補足しておきます。記事中でも言われていますが、コードが簡単で短いわけではなく、ありとあらゆる手法でコードの容量が小さくされているためにファミコンROMの容量に奇跡的に収まっている、というのが正しいです。如何にエンジン部分を簡略化して、データ等で幅広く表現するか、逆にデータを簡略化するために如何にエンジンで工夫するか、その研鑽の結果が当時のROMカセットという小さい容量に収められたゲームです。コードを書く量は少なくとも、そのコードを書くために費やした時間はものすごい時間であった、ということを補足しておきます。

Comments

[nvcpg_198]

3Dや物理演算等に関わるコーディングは
もう学ぶ必要そのものがなくなっているんでしょうか？

[masaya_ohashi]

私はそれらのコーディングの勉強は必須ではないと思っていますが、「なぜこうなるのか？」だけは絶対に勉強するべきだと考えています。先日「Unityでカメラの水平移動がしたい」という質問を受けましたが、あれは「3D空間におけるカメラ」がどういうデータを持っているか、「外積」という概念を知っているか、という点を押さえていれば、自分で考えることが出来た問題だと思っています。Unityだけでゲームを作っていると、そういった知識がおろそかになり、応用が効かないことがままあります。逆に、それらの知識が深ければ、「自らエフェクトを作る」「Unityで作っても、周りのアプリとは違う動きが作れる」「どこかから持ってきたアセットを自力で改造できる」等の恩恵もあります。
なんにせよ、自分で使っているものが「どうやって動いているのか？」を知らない限り、成長には限界がありますので、できるだけ学んだほうが良いとは思います。

[nvcpg_198]

非常にためになります。ありがとうございます。