Rubyのパスが異なる環境でも動作できるようにするには

Question

rubyのパスが異なる環境でも動作するように、下記のように記述しました。

#! /bin/sh
exec ruby -S -x "$0" "$@"
#! ruby

「起動されたshは2行目のexecでRubyに飛び、Rubyは3行目までを読み飛ばす」
と解説がありましたが、
スッキリと理解できません。

$0 - 実行しているシェルスクリプトのパス
$@ - シェルスクリプトに渡されたすべての引数

『Rubyは3行目までを読み飛ばす』と、なぜrubyのパスに
関係せず4行目以降のスクリプト実行できるのでしょうか。

Answer 1

そもそも、「Rubyのパスが異なるとスクリプトを書き換えないと動かないRubyスクリプト」についての理解はありますでしょうか？

#!/usr/bin/ruby
スクリプト本体

は、Rubyが/usr/bin/rubyにある環境では動きますが、/usr/local/bin/rubyにしかない環境では動きません。
1行目は、スクリプトを処理するプログラムの絶対パスを書かないといけません。
そのため、Rubyの場所が分からない場合は、1行目を#!/bin/shと書いて、その後をシェルスクリプトとして実行します。

2行目のrubyは、環境変数PATHからrubyというファイルを探してそれを実行します。Rubyの絶対パスを書く必要はありません。

あとは、Rubyのオプションと-Sと-xがそのためにあるオプションなので、
-S・・・・・スクリプト名だけで起動した場合は、その名前のスクリプトファイルをPATHから探す
-x ・・・・#! rubyの行まで読み飛ばす
というコンビネーションで、期待通りの動作をします。

別のやり方としては、

#!/usr/bin/env ruby
スクリプト本体

と書くのを好む人もいますね。使える場面が限定されますが。

Comments

[taro373]

maisumakunさんの回答まで読んで、やっと理解できました
ありがとうございました

Answer 2

この方法によるRubyの実行は、「シェルスクリプトとしての実行」と「Rubyの実行」の2パートに分かれています。

まず、最初に#!/bin/shがあるので、このファイルはシェルスクリプトとして実行が始まります。そして、2行目のexec rubyでRubyを呼び出して、プロセスをRubyのものに上書きしてしまいます。

Rubyでは、#!rubyまで読み飛ばして、残りをRubyとして実行します。