Postfixのリレー先サーバーの指定

Question

Postfixでリレー先サーバーを指定するとき
transportファイルに
example.com :
foo.com smtp:[mail.foo.com]
bar.co.jp smtp:[mx.bar.co.jp]
と複数リレー先を記載したり、

main.cfファイルに
relayhost = [smtp.exmaple.com]:587
relayhost = [smtp.abc.com]:587
と複数リレー先を記載したり

master.cfにも
fallback_relayにもリレー先を記載することがあると思いますが、
それぞれどの様な違いがあるのでしょうか？

Answer 1

バージョン3.5からrelayhostに複数指定が可能になりました。

Postfix Configuration Parameters

Multiple destinations are supported in Postfix 3.5 and later.
Postfix 3.5から複数宛先がサポートされました。

バージョン3.5以上であれば、下のように書けば、複数設定が可能です。

relayhost = [smtp.exmaple.com]:587, [smtp.abc.com]:587

transportの場合も同様に

foo.com        smtp:[mail.foo.com], [mx.bar.co.jp]

と書けます。(こちらも3.5から)

3.5以上で複数宛先をしたいなら、上記のようにすればいいかと思います。

Answer 2

リレー先決定の優先順位は transport_maps → relayhost の順です。

1. 宛先メールアドレスのドメイン部が transport_maps に見つかれば、そのリレー先に
2. transport_maps に見つからず、relayhost が設定されていれば、relayhost に
3. relayhost が設定されていなければ、DNS MX レコードを参照

1〜3 で決定したリレー先 MTA への送信に失敗した場合、fallback_relay に送信を試みます。

main.cfファイルに
relayhost = [smtp.exmaple.com]:587
relayhost = [smtp.abc.com]:587
と複数リレー先を記載したり

relayhost は複数設定できません。