RustでAWSのRegion変数が宣言できません。

Question

RustにてAWSリソースを使用したコードを実装中です。

let region = rusote_core::region::Region::USWest2;

と宣言したところ、変数のregionにカーソルを当てたときに＜Not Available＞と表示されました。
2か月ほど前に同じコードを使用した際には問題なく動いたのですが、本日久しぶりに動作確認したところこのような状態になり、region変数を引数とする関数に処理を移しても処理をすぐに抜けてしまいました。

何が原因と考えられますでしょうか？

Answer 1

rusoto_coreの最新版であるv0.47.0で試してみました。ご質問のコードの以下の2点を修正したところ、コンパイルエラーが解消しました。

• rusote_core → rusoto_core
• USWest2 → UsWest2

また、rusoto_coreのドキュメントを見たところregionは省略できることがわかりました。以下のように書けば、（少なくてもv0.47.0では）問題なくコンパイルできます。

let region = rusoto_core::Region::UsWest2;

上のように修正してみてください。もしそれでもダメなら、お使いのrusoto_coreのバージョンを教えてください。

ここからは余談になります。Rusotoですが、2021年1月から開発ステータスがメンテナンスモードになっており、事実上、開発がストップしています。今後は重大なバグは修正されるかもしれませんが、新しい機能が追加される予定はありません。最後のバージョンのv0.47.0がリリースされたのも2021年6月で、少し時間が経っています。

その一方で、AWSが公式の「AWS SDK for Rust」を開発中です。現在はデベロッパープレビューの段階ですので、バグがあったり、APIが変更されたりする可能性は大いにあります。とはいえ、主要な機能はすでに利用できますし、活発に開発が進められています。将来はそちらを使うことを検討してください。

• AWS SDK for Rustのホームページ： https://aws.amazon.com/sdk-for-rust/
• リージョンなどを指定したクライアントの作成方法：https://docs.aws.amazon.com/sdk-for-rust/latest/dg/client.html

Comments

[crew8573]

詳細なご説明ありがとうございます。

ご指摘いただいたとおりにコードを書き直してみましたが、やはり<Not available>の表示のままでした。
rusoto_coreのバージョンは0.47です。

元々呼び出せていたコードが呼び出せなくなっていたため、開発環境などの変化で発生している問題ではないかと懸念しています。
そもそも、変数にカーソルを当てたときにNot availableと表示されたことがこれまでなかったのですが、
このような現象はどういった場合に発生しうるのでしょうか？

ＡＷＳ SDK for Rustというものがあるのですね。今後はそちらへの移行も検討したいと思います。

[tatsuya6502]

返信が遅くなりました。

> そもそも、変数にカーソルを当てたときにNot availableと表示されたことがこれまでなかったのですが、
> このような現象はどういった場合に発生しうるのでしょうか？

そのメッセージはRustのコンパイラーが表示しているのでなく、ご利用のエディター（またはIDE）が表示しているのだと思います。私はVisual Studio Codeにrust-analyzer機能拡張を組み合わせているのですが、そのメッセージは見たことがありません。なので、どういうときに発生するのか、まだわかりません。

エディターは何をお使いですか？

また、以下はどういう状態でしょうか？

> region変数を引数とする関数に処理を移しても処理をすぐに抜けてしまいました。

「処理を移して」となってますが、これは、コンパイルは問題なく行えて、プログラミが実行されたということでしょうか？　実行はされたけれど期待どおりに動かなかった？　（そして、エラーなども出なかった？）

もし、実際のコードが、ご質問のコードのとおり rusote_core、USWest2 となっていたなら、コンパイルエラーになりますので実行はできません。ご質問のコードは実際のコードとは違っており、実際のコードは正しく rusoto_core、UsWest2になっていたということでしょうか